Exhibitions展覧会

開校140周年記念 「町衆のエネルギー!京都・番組小学校展」

2009/12/18(金) 〜 2010/03/08(月)

京都市学校歴史博物館 

明治2年、新しい自治組織「番組(町組)」の誕生と共に、京都には日本で始めての64校の小学校の建設がその番組ごとに、そこに住む町衆たちの手で始まりました。明治維新の混乱期に開校したこの番組小学校は誇りある町衆の拠り所となりました。この展覧会では、番組小学校64校全ての遺物を一斉公開。140年前の京都の町衆のエネルギーを感じ取って見てください。

日彰校の五層楼(明治5年築/元京都市立日彰小学校提供)
日彰尋常小学校という校名が門表にあり、明治25年以降の撮影写真とわかる。五層楼の一層目は役場、四層目には太鼓が置かれ、最上層には半鐘が吊るされて望火楼をなしていた。
左:下京二十三区まとい(京都市立植柳小学校蔵)
明治5年に二十三区に名称が変わった下京第十九番組が使っていたまとい。馬簾は取れて無いが,頭が町組名を残している。

右:春日校校門(明治16年/元春日小学校提供)

明治2年・正月の京都に、新しい自治組織である「番組」(町組)が誕生すると、日本で始めての64校の小学校の建設がその番組ごとにはじまりました。
ちょうど、当時は京都から東京へと天皇がお移りになる、という大きな出来事が起きていた時期。「京都が日本の「みやこ」でなくなる」ということへの危機感を、京都の町衆たちは「小学校」を自らの手で開校するという大事業へと変えたのです。

明治維新の混乱期に一斉に開校した64校の番組小学校は、誇りある町衆の拠り所にもなっていました。
そして、この小学校を愛するエネルギーは今もなお、時折あふれ出ては私たちを驚かせます。しかしその一方で、このエネルギーが消えつつあるということも事実です。

この展覧会では、番組小学校開校への過程を示す文書類や、当時の小学校の姿を示す図面や写真パネルに、実際に使われた教科書や道具類など、明治より現在に伝えられた64の番組小学校すべての遺物を一斉に公開します。
地域社会が教育に関わる意義に注目が集まっている今、140年前の京都の町衆の、小学校創設にかけたエネルギーの強大さを感じ取ってみてください。

※会期中、一部展示替される展示品がございます。予めご了承下さい。
※展示替は1月20日(水)、2月10日(水)を予定しています。

展覧会概要

期間 2009/12/18(金) 〜 2010/03/08(月)
会場・開催場所 京都市学校歴史博物館
時間 9:00~17:00
休館日 休館日:水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金 大人:200円(団体 160円)
小人:100円(80円)
注意事項等 ※団体は20名以上 ※京都市内にお住まいの小中学生の方は、土日は無料で入館可能です。
お問い合わせ TEL:075-344-1305075-344-1305
FAX:075-344-1327
ホームページ http://www.gakurehaku-unet.ocn.ne.jp/index.html

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