Exhibitions展覧会

同志社大学歴史資料館では、森浩一氏の寄贈資料の整理を2015年4月から進めています。当館に収蔵された資料は膨大で、内容も多岐にわたっています。
2014年度に開催した森浩一展では主に森氏の業績並びにその人となりに焦点を当てる企画内容でした。今回は森氏の有名な言葉である「考古学は地域に勇気を与える」をテーマにしました。
この言葉は1989年の九州吉野ヶ里シンポジウムの場で発言されたものであり、その後の森氏の活動における重要な指針となりました。森氏は以前から地域史の重要性を説き、東海学・関東学・京都学などの地域史研究のさらなる深化を推進し、他の専門分野の研究者とともに積極的に取り組まれました。
考古学が全国各地に影響を与え、地域史の根幹にもなったと考えられます。当館寄贈資料を展示軸とし、森氏が深く関わった地域史の事例をいくつか取り上げてご紹介します。
 

森浩一

1928年生まれ～2013年没。大阪市出身、同志社大学名誉教授。1965年同志社大学文学部に赴任、72年～99年の間教授。日本考古学・日本文化史専攻。