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ヘイセイ・グラフィックス

2019/06/29 ~ 2019/08/17


【京都dddギャラリー】

京都dddギャラリー

design by Ryu Mieno

2019年4月30日に平成という一つの時代が幕を下ろし、「令和」という新しい時代が始まりました。
1989年1月8日から30年余り続いた平成は、日本の元号の中でも4番目の長さに当たり、まさに一つの「時代」を形作ったといえます。この30年間は社会全体が目まぐるしく変化を続けた時代でした。

1989年は世界史の上からみても大きな転換点を迎えた年です。1989年11月のベルリンの壁崩壊に象徴される東欧革命に端を発し、共産主義は崩壊し長く続いた冷戦は終結へと向かいました。世界はそれを皮切りに大きく民主主義・親資本主義へと舵を切ることになります。その後もたらされた社会・経済の劇的なグローバル化は、世界の構造を一変させました。

日本国内では、1980年代半ばに起こったバブル経済の崩壊にともない、20年以上にわたった安定成長期は終わりを迎え景気の後退期に入りました。また技術面からみると、デジタルテクノロジーの発展に伴いコンピュータが一般にも浸透し、情報化の波が押し寄せ、世界は一気にグローバル化の道をたどりました。その影響は我々の生活やコミュニケーションのあり方までも大きく変化させています。

そのように社会の構造自体が目まぐるしく変化していく流れの中で、大衆文化や情報、経済、社会などと密接にかかわるグラフィックデザインの領域においても、否応なく変化の波に飲み込まれることになりました。情報メディアの多様化により、ポスターの持つ媒体としての力は以前ほど大きいとはいえなくなりました。1970~80年代のようにその時代のビジュアルデザインを代表するような企業はなく、大きなカリスマが全体を牽引するという構図は見られなくなっています。現在では、大量生産・大量消費時代のグラフィックデザインの役割とは異なり、画一的でなくより多様で、きめ細やかな表現が求められるようになっています。グラフィックデザイナーが活躍する領域も、ビジュアル表現にとどまらず多様なプロジェクトへと幅を広げており、デザイン自体が大きく変わろうとしています。

今回の展覧会では、DNP文化振興財団が所蔵するポスターの中から平成に入って制作された作品を展示します。激動の30年間の中で、グラフィックデザインがどのようにその変化に寄り添い、また視覚コミュニケーションの力がどのように時代に影響を与えたのかを検証します。平成を追体験する試みを通して、次の時代への道すじを照らす小さな光となることを願います。


CHECK POINT

【関連イベント】ギャラリーツアー

日時:2019年①6月29日(土)、②7月20日(土)、③8月17日(土)各日16:00~17:00
講師:①森崎陵子(CCGA 現代グラフィックアートセンター学芸員)、②③熊本和夫(京都ddd ギャラリー)
会場:京都dddギャラリー
料金:無料
定員:各回40名(要予約)
※参加希望の方は申込フォームよりお申し込みください。
※定員に達し次第申込終了となります

自分のブログ・サイトで紹介する時は、貼り付け用ソースをお使いください。



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