Exhibitions展覧会
世界遺産 キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン -英国に集う花-
古くから庭園作りが盛んだったイギリスでは、大英帝国の黄金時代に世界中の美しい植物が集められ、芸術家たちのイメージの源泉ともなりました。展覧会では、世界最大の植物画コレクションをもつキュー王立植物園から約150点を紹介。その魅力とコレクションの背景に迫ります。
【作品画像】
(1)ヒマワリ(キク科)1800年頃 キュー王立植物園蔵 ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
(2)マーガレット・ミーン(ダリア属[キク科])1790年頃 ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
(3)©Micheal Mariko whiteway
「イングリッシュ・ガーデン」とは、何世紀もわたってイギリス人が育ててきた英国式庭園というひとつのスタイルを指します。植物の自然な成長を活かしながら生活空間に美しく溶け込ませる庭づくりの様式は、近年日本でも人気が高まっています。
イングリッシュ・ガーデンに見る美しい植物は、大英帝国の黄金時代にエキゾチックな異世界に魅せられた人々の冒険と探求の結晶です。そして、これらの植物は多くの芸術家のイメージの源泉となり、個性的なデザインを生み出してきました。
今回の展覧会では、イギリス・ロンドンにあるキュー王立植物園所蔵の20万件を超えるボタニカルアートコレクションをもとに、貴重な植物画や工芸品など約150点をご紹介します。
キュー王立植物園はイギリス王室の私的な庭園として始まり、1841年に国立機関として一般公開されました。現在では世界最高峰の植物学研究施設として、また世界最大かつ広範囲にわたる植物や標本のコレクションを所蔵する機関として、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
あわせて、19世紀に世界中から珍しい植物を集めてきたプラント・ハンターたちの軌跡をたどります。
そのなかには、ビーグル号に乗船して世界各地を調査し、後に著書「種の起源」で進化論を唱え、ヨーロッパの社会・宗教界に大論争を巻き起こしたチャールズ・R・ダーウィンも含まれています。
時を越えて人々を魅了し続けてきた植物の世界とその魅力を、この機会に展覧会を通してお楽しみください。
【同時開催】江戸の植物画展(3階総合展示室)
日本人にとっても、植物は古来から医療用、儀礼用、観賞用など身近なものとして研究されてきました。特に、園芸文化は江戸時代に発達し、植物熱の高まりとともに華麗なボタニカルアートを生み出しています。ここでは、椿や桜を美しい画巻など、江戸時代から明治・大正時代に描かれた日本の植物画の数々をご紹介します。あわせてお楽しみください。
展覧会概要
期間 | 2016/04/29(金) 〜 2016/06/26(日) |
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会場・開催場所 |
京都文化博物館
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時間 | 10:00~18:00(金曜日は19:30まで/入場は30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし5月2日(月)は臨時開館) |
料金 | 一般:1,300円(1,100円) 大高生:900円(700円) 中小生:400円(300円) |
注意事項等 | ※()内は前売および20名以上の団体料金 ※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名までは無料 【相互割引】 本展期間中、展覧会の入場券(半券可)を京都府立植物園入園時に提示すると、無料で入園いただけます。また、植物園の入園券(半券可)を本展入場時に提示すると、団体料金で入場いただけます。 |
お問い合わせ |
TEL:075-222-0888075-222-0888
FAX:075-222-0889 |
ホームページ | http://www.bunpaku.or.jp |
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