Exhibitions展覧会

大山崎山荘を作った加賀正太郎の情熱「蘭にみた、夢 蘭花譜の誕生」

2012/03/03(土) 〜 2012/05/27(日)

アサヒグループ大山崎山荘美術館 

大山崎山荘を建築した加賀正太郎は蘭の栽培にも情熱を注いだ人物でした。彼が山荘で自ら育てた蘭をモチーフに監修・制作した植物図譜『蘭花譜』は浮世絵の技術も生かされ、美術・学術的に優れた資料として高く評価されています。展覧会ではその『蘭花譜』を過去最大規模で展示。・加賀の情熱と人々との交流をご紹介します。

今回の『蘭花譜』とは、大山崎山荘を建設した加賀正太郎が、自ら育てた蘭をモチーフに、1946年に監修・制作した植物図譜です。

加賀は、イギリスの王立植物園であるキューガーデンで始めて蘭を見て感銘を受け、大山崎山荘に温室を作りました。そして当時日本における蘭栽培の第一人者であった園芸家の後藤兼吉を招き、蘭の育成を始めます。大山崎山荘では、大正~昭和の約30年間で1,140種・1万鉢近くの蘭が育ちました。

蘭は独特の色や形、生態をもち、当時の日本ではまだ珍しい存在でした。
加賀が情熱を注いでつくった『蘭花譜』では、そんな蘭が木版画83点、カラー図版14点、単色写真図版7点の104点で紹介されています。
なかでも木版画については、西欧で多く出されていた石版画の植物図譜と違い、浮世絵の技術が採用されています。これだけ多くの木版画による蘭の図譜は日本でも珍しく、美しい色彩や表現技法は美術的、学術的にも優れた資料として評価を受けています。

今日では蘭の栽培はたくさんの人々に楽しまれていますが、これは蘭の栽培と『蘭花譜』の制作に情熱をかけた加賀が、蘭に見た夢を形にして、世の中に残したことが契機となったといえます。

今回の展覧会では、『蘭花譜』生誕の地でもあるアサヒビール大山崎山荘美術館にて、過去最大規模の『蘭花譜』を展示します。図版そのもののほか、手書きの校正や版木なども合わせてご覧頂くことで、蘭栽培と『蘭花譜』にかけた、加賀の情熱と、それに関わった人々の交流を紹介いたします。

展覧会概要

期間 2012/03/03(土) 〜 2012/05/27(日)
会場・開催場所 アサヒグループ大山崎山荘美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※ただし、3/19、26、4/2、9の各月曜日と5/1(火)は開館
料金 大人:900円(800円)
大学・高校生:500円(400円)
障害者手帳をお持ちの方:300円
中学生以下無料
注意事項等 ※()内は20名様以上の団体料金です
お問い合わせ TEL:075-957-3123075-957-3123
(総合案内)
FAX:075-957-3126
ホームページ http://www.asahibeer-oyamazaki.com/index.html

関連アートイベント

該当するアートイベントはございません。

関連記事

該当する記事はございません。