Exhibitions展覧会

野口哲哉展 -野口哲哉の武者分類(むしゃぶるい)図鑑-

2014/04/19(土) 〜 2014/07/27(日)

アサヒグループ大山崎山荘美術館 

鎧武者をテーマにしたユニークな作品で注目を集める現代美術作家・野口哲哉の関西初個展です。現代的素材を駆使して生み出される鎧武者たちは、リアルと空想、格好良さと滑稽さを併せ持ちます。今回はほぼ全作品が一挙集結。天下分け目の天王山の地で、独創的な武者世界をこの機会にお楽しみください。

【作品画像】
(1)野口哲哉《Talking Head》2010年
(2)野口哲哉《Rocket Man》2007年
(3)野口哲哉《着甲武人自転車乗車出陣影)》2008年


鎧武者をテーマにしたユニークな作品で注目を集める現代美術作家・野口哲哉の関西初個展です。

野口哲哉は、樹脂やプラスチックといった現代的素材を駆使して造形した古びた姿のリアルな鎧武者で、嘘とも現実ともつかない魅力的な世界観を構築しています。
有名ブランド「シャネル」のロゴマークを家紋とした甲冑を身にまとった“紗練(しゃねる)家”の武者像《シャネル侍着甲像》がある一方、自転車に乗った武士が出陣する様を描いた《着甲武人自転車乗車出陣影》は、当時あたかもそんな武者がいたかのように巧妙に古びた画面を演出しています。

野口の作品世界の大半は、武士をテーマにしながらも実際には存在しない「でっちあげ」の世界です。しかし彼のサムライや甲冑への知識に裏付けられた空想世界は実に豊かなもので、史実とのはざまを自在に行き来するユニークで独創的なものとなっています。
加えて、甲冑の表現の正確さやサムライたちの立ち居振る舞いは、格好良さの中にも常に滑稽さや哀しさが漂っており、その姿は日常生活を送る私たち現代人とも、どこか通じるものがあります。

まだ30代半ばと活動期間は短い野口ですが、コレクターは国内外に及び、展覧会出品作や個展も非常に高く評価されています。今回の展覧会では、その初期から最新作まで、ほぼ全作品といえる約90点が集結します。
天下分け目の戦いの舞台となった大山崎・天王山の地で、野口哲哉の武者世界をこの機会にお楽しみください。

※この展覧会は、練馬区立美術館とアサヒビール大山崎山荘美術館の共同企画展です。先行開催された練馬区立美術館での展示とは一部内容が異なります。
※会期中、展示替えを行います。予めご了承ください。
※会期中、クロード・モネの《睡蓮》や民藝運動ゆかりの名品など、常設展示もご覧いただけます。
 

野口哲哉(のぐち・てつや)

1980年 香川県高松市生まれ。1999年 広島市立大学芸術学部油絵科入学。2000年頃から油彩画制作と並行して樹脂粘土を使用した立体作品の制作を開始。2005年 広島市立大学大学院修了。

【主な活動】
2007年 「現代アーティストによるLE MONDE DE COCO ―ココの世界」 シャネルネクサスホール(東京)
      TCAF(Tokyo Contemporary Art Festival)2007
2008年 アートフェア東京2008
      「NETWORK JAPAN PROJECT」 Inter Alia(ソウル、韓国)
      個展「野口哲哉展 ~武士道とは夢見ることと見つけたり」(TCAF2008、ギャラリー玉英ブース)
2009年 「医学と芸術:生命と愛の未来を探る」森美術館(東京)
2010年 「BASARA」展 スパイラルガーデン(東京)
      「甲冑の昔と今」 ギャラリー真玄堂(東京)
2011年 芝浦工業大学メインビジュアル担当
      「ポジティブ・コンタクト 野口哲哉展」 松坂屋名古屋本店(愛知)

展覧会概要

期間 2014/04/19(土) 〜 2014/07/27(日)
会場・開催場所 アサヒグループ大山崎山荘美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日開館)
※ただし、4月28日(月)は開館
料金 一般:900円(800円)
高大生:500円(400円)
中学生以下無料
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳をお持ちの方は300円
お問い合わせ TEL:075-957-3123075-957-3123
※総合案内
FAX:075-957-3126
ホームページ http://www.asahibeer-oyamazaki.com

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