Exhibitions展覧会

民藝誕生

2010/10/01(金) 〜 2010/12/12(日)

アサヒグループ大山崎山荘美術館 

大正から昭和にかけて、柳宗悦らが日常雑記に見出した新しい美・「民藝」。それは作品だけでなく空間も美の創作の対象としていました。そこで展覧会では、より民藝の美しさを引き出す静謐な展示空間を特別にしつらえています。民藝美の持つ素朴で豊かなこころを、展示空間全体から味わって下さい。

《肥前 松絵大鉢》 江戸時代 19世紀

《イギリス スリップウェア鳥文鉢》 1769年
大正から昭和にかけて、柳宗悦(1889-1961)をはじめとした優れた眼の持ち主によって、日常雑器に新しい美が見出され、民藝(民衆的工芸)と名づけられました。
しかし、素朴で稚拙とも見える雑具に美しさを見出すためには、優れた直観力が必要とされます。

そこでこの展覧会では、民藝の鑑賞をより感動的な体験とするために、静かで、力強く、あるいは可憐な民藝美を存分に引き出す空間を演出しています。
展示品は、民藝誕生期に、民藝のモデルルームとして造られた三国荘(※)のための蒐集品で、近代以前に作られた古民藝が中心となっています。
しかし、民藝運動は作品だけでなく、生活空間や展示空間も美の創作の対象としていました。この点に注目し、特別にしつらえた静謐な展示空間で、「美しい民藝をさらに美しく表現すること」を目指しています。

民藝運動が、「器の愛玩」を超え、「鑑賞による真理の追究」を目指したことはあまり知られていません。
柳は、大らかで温かく、健康的な美を示す民藝を通して、人間の生き方、社会のあり方を探求しました。

この展覧会では、「民藝の誕生」に改めて光を当てると共に、それにより世界の「MINGEI」としても注目されることを期待しています。
また、柳の思想や民藝運動に加わった同人たちの想いも併せて紹介します。
民藝美が持つ豊かなこころを、展示空間全体から感じ取ってみて下さい。


※「三国荘」
昭和3年に開催された、御大礼記念国産振興東京博覧会に「民藝館」として出品された建物。
博覧会の終了後、大阪の三国(東淀川区)にあった、後のアサヒビール初代社長・山本爲三郎の邸宅に移築されました。その後、調度品の大部分がアサヒビール大山崎山荘美術館に寄贈されています。

展覧会概要

期間 2010/10/01(金) 〜 2010/12/12(日)
会場・開催場所 アサヒグループ大山崎山荘美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※11月は全日開館
料金 一般:700円(団体 600円)
高校・大学生:500円(400円)
障害者手帳をお持ちの方:300円
中学生以下無料
注意事項等 ※団体は20名以上 ※車椅子でお越しの方は、予め施設までご連絡をお願い致します。
お問い合わせ TEL:075-957-3123075-957-3123
(総合案内)
FAX:075-957-3126
ホームページ http://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/syosai29/index.html

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