Exhibitions展覧会

ギャラリー三条祇園では、アジアの画廊間ネットワーク作りの一環として、日中作家の交換展という新企画を立ち上げました。今回はその第1弾となります。

発端は、現代の作家たちによる「東洋」を基本テーマ・コンセプトにした展覧会を開催したいということでした。
「『西洋的な価値観』に立ち向かうには自身のありどころを明確にし、そこから出発するしかない」
この意見が、上海のギャラリー“AROUND SPACE”のオーナー夫妻とギャラリー三条祇園主宰で一致し、まず6月に上海で【庭園】をテーマに日本と中国の作家10人による作品展を行いました。今回はその交換展として、日本人作家3人に【愛】を広い意味で捉えた作品制作を依頼し、中国での展覧会への返答として展示します。

「愛」という字は日本と中国どちらも「あい」と読み、発音もほぼ同じです。「愛」は人として生まれたときから日々、何かの形で関わっている大切な感情ですが、習慣や環境、世代などでニュアンスや表現の仕方にそれぞれ違いがあります。日本人作家の描く「愛」は、決して西洋の「LOVE」と同じものではなく、「悲しみ」や「慈愛」の意味合いも含まれています。中国人作家の描く【庭園】と日本人作家の描く【愛】。両者の中に根付いている東洋的なものをぜひ感じ取ってみてください。
 

出展作家

へー・サイバン（1959～）、イエン・ジンファ（1964～）、チャイ・イーミン（1965～）、 ウー・イーミン（1966～）、ディン・ベイリー（1972～）、タン・シュ（1976～）、ルー・ヤンポン（1984～）、 石崎誠和（1976～）、谷内薫（1983～）、友寄万梨奈（1991～）

■ オープニングレセプション：9月28日（土）18:30～20:00

協力：AroundSpace Gallery