Exhibitions展覧会

小城崇史 写真展「つなぐ音つむぐ人」

2018/03/20(火) 〜 2018/03/25(日)

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 

写真家・小城崇史の個展。それまでプロスポーツ写真を中心としてきた彼は、日本の伝統文化に興味を持ちその際に出会った雅楽演奏の様子を10年にわたり写真に収めてきました。その作品をこの度展示します。文化の伝承という行為とその事実を写真を通して感じていただければ幸いです。

©Takafumi Kojo“Tsunagu Oto Tsumugu Hito”

長いこと国外のプロスポーツに目が向き、そこで活躍する人間たちのドラマを追い続け、ふと気が付くと10余年の歳月が流れていた。しかし、振り返ってみると、自分の国の歴史や文化について「全く知らない」という現実に直面したのも事実。そんな思いを抱えていた2008年、私は京都で雅楽の伝承・演奏活動を続ける「いちひめ雅楽会」と出会った。

笙や篳篥が奏でる雅な音色、そして目映いばかりの装束に身を包んだ人々が織りなす世界は、まるで絵巻物を見ているかのような錯覚すら覚えた。しかし、それらの全ては心地よく、ここに私達の国が連綿と受け継いできた文化があることを確信した。
世界最古の奏楽と言われ、明治以前は一般人が触れることすらかなわなかった雅楽。それを今、現実のものとして見聞きすることができる。その事実に興味をそそられた私は、程なく京都通いを始めるようになった。

スピードや効率ばかりが優先される今の時代、一番難しいのは歴史や文化を守り伝えることだ。千年単位の時間の流れで見たら、私が見続けた期間など、ほんの一瞬に過ぎない。しかし人が意思を持ってつなぐ努力をしなければ、この音色が残ることはない。「この時代、こんな風に伝承していた」という事実が、写真を通じて少しでも伝わるならうれしい。
 

小城崇史

1962年、東京生まれ 学習院大学・東京綜合写真専門学校卒業後、広告写真スタジオを経て独立。広告・企業広報等の撮影の他「動きを写真で表現」することに目覚め、1996年からMLBをはじめとするプロスポーツ取材を数多く手がける。近年はカメラ雑誌別冊の編集・制作者としても活動中。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)、一般社団法人 日本写真学会(SPIJ)、一般社団法人 日本スポーツプレス協会(AJPS) 、国際スポーツプレス協会(AIPS) 各会員 。

展覧会概要

期間 2018/03/20(火) 〜 2018/03/25(日)
会場・開催場所 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
時間 11:00~18:30
料金 無料
お問い合わせ TEL:080-5988-7720080-5988-7720
FAX:075-746-2932
E-Mail ak@artisan-tokyo.com
ホームページ http://www.artisan-tokyo.com/

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