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渡邊佳織 個展「抱きしめたい」

2019/11/01 ~ 2019/11/22


【imura art gallery】

imura art gallery

渡邊佳織《リップ サーヴィス》2019年

日本画家・渡邊佳織は、京都嵯峨芸術大学の修士課程(芸術研究科)を修了後、数多くの美術展に参加すると同時に、2009年から現在まで国内外の重要文化財や国宝の修復事業にも携わり調査保存、模写寄進などを通じて古典絵画の技法や知識を自身の作品に還元しながら作品を制作しています。絹本にしっかりとした線描で緻密に描かれた人物をメインモチーフに渡邊の現代生活から構築された世界観は、伝統的な古典絵画を全うに継承しながらも、新たな可能性をみせてくれます。

今回の展覧会では、あらゆるものを抱合(including)したいという渡邊の個人的な制作テーマをもとに、ジェンダーや文化について手を繋ぐように縫合して新たなビジュアルを作り出せたら̶そんな思いを込めて「抱きしめたい」というタイトルを掲げています。 渡邊佳織の飽くなき現代日本画への挑戦をぜひご高覧ください。

***

今回の個展に展示される作品は「架空のカルト映画のイメージボード」としてご覧いただきたく存じます。
イメージボードとは、映画などの映像作品の主要な場面をイラスト化したものです。 「ストーリーボード」とも呼ばれ、スタッフ間で作品のビジュアルや世界観を共有するために制作されます。世界には数多の完成出来なかった映画がありますが、イメージボードが残されたまま頓挫した映画はとくに興味深く感じます。(ホドロフスキー監督の「DUNE」など)それらは未完であったが故に想像のなかでの広がりに限りがないからです。絵コンテとは違う、イメージボ ード特有の「必ずしも連続しない断片的な場面」どうしを、戸惑い楽しみながら各自繋いでいただきたいです。「あまりの荒唐無稽さとトラブルの多さ(嵩む予算、監督の失踪、出演者の事故や 病気の連続)により頓挫した映画」などといった裏設定を据えていただくのも一興です。(渡邉)


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