Exhibitions展覧会
東洋と西洋の間の3つの展覧会 第3弾 マックス・パペスキ「ヒロシマから愛を込めて」
イタリアと日本のギャラリーによる、イタリアの現代アーティスト3名を招いて行われるアートプロジェクト第3弾。今回はマックス・パペスキの作品から「ヒロシマから愛を込めて」シリーズを紹介。時に風刺的に、辛らつに、社会に関わるメッセージを発するその作品をご覧ください。
2013年から3年間、GALLERY TOMO(ギャラリー知)は、イタリアのコモに位置する近現代美術ギャラリー、MAGと提携し、現代美術資産の相互交流を進めてきました。この度、その交流をさらに発展させ、イタリア文化会館-大阪との共同開催という新しい形でアートプロジェクトを企画することとなりました。日本では10月初め~11月終わりにかけ、イタリアから3名のアーティストを招き、展覧会を開催します。
第3弾となる今回は、国際的アーティストとして括弧たる名声を誇る、マックス・パペスキの展覧会を開催します。パペスキの作品スタイルは、挑発的かつ風刺的、そして社会に関わる深いメッセージ性をはらんでいます。パペスキは、作品を通じて、第二次世界大戦から今日に至るまでの人間の同時代的な歴史について深く考える機会を、私たちに提供してくれます。
パペスキは権力者や多国籍企業、強大な権威のイメージを網で盗みとり、そのイメージの意味を変容させます。イメージを集め、切り、縫い合わせ、それまでとは異なる外観を私たちの前に提示するのです。その外観は、登場人物たちの真の本質について深く考察する機会を私たちに与えてくれます。
パペスキ自身が判決を下すことはありません。彼はそれを望みません。彼は裁判官ではなく、あくまでもアーティストだからです。彼の任務は、様々なかたちで歴史について熟考し、その思考の深遠の中で事実を掘り起こす可能性を、個々の作品の中で提供することなのです。
この展覧会では、2010年にイタリアで発表されたシリーズ「ヒロシマから愛を込めて」(日本未発表)の中からGALLERY TOMOのディレクター・青山知相氏が厳選した作品を展示します。
このシリーズは、すべてモノクロで同サイズの作品で構成されています。これらの作品でパペスキは、オリジナルの歴史写真に写る身体に厚紙の顔を添付し、戦争や破壊といったテーマを取り上げ、その欺瞞的で悪漢的な側面を私たちに示してくれます。こうしたデリケートなテーマを、辛辣なビジョンをもって、ときに風刺的に、しかも平凡ではないやり方で扱うこと、これは決して無礼であることを意図するものではありません。こうしたテーマについて私たちに注意を促し、深く考えさせるための一つの手段なのです。
この機会にご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2015/11/20(金) 〜 2015/12/03(木) |
---|---|
会場・開催場所 |
GALLERY TOMO CONTEMPORARY
|
時間 | 12:00~19:00(日曜日は17:00まで) ※月曜休廊 |
料金 | 無料 |
お問い合わせ | TEL:075-585-4160075-585-4160 |
info@gallery-tomo.com | |
ホームページ | http://gallery-tomo.com/ |
関連アートイベント
該当するアートイベントはございません。
関連記事
該当する記事はございません。