Exhibitions展覧会

【KG+2019】ヤマガミユキヒロ「印象の遠近」

2019/04/12(金) 〜 2019/04/28(日)

Gallery PARC 

写真家・ヤマガミユキヒロの個展。厳選したロケーションから丹念に描画した風景画に同一視点から撮影した風景の映像を投影する「キャンバス・プロジェクション」で知られます。今回は新宿アルタ前を長期取材し制作した『都市の印象』と、近年京都を舞台に取り組む新作『鴨川の印象』を展示します。

2000年に京都精華大学美術学部を卒業したヤマガミユキヒロ(1976年・大阪府生まれ)は、「キャンバス・プロジェクション」という独自の手法による作品を展開しています。その作品は、綿密なリサーチにより選び出したロケーションから、建築や構造物を鉛筆で丹念に描画した風景画(絵画)に、同一視点から撮影した風景(映像)をプロジェクターにより投影するものです。幾度も取材を重ねて撮影した朝昼夜や春夏秋冬の光と色彩の変化、流れる雲や行き交う人々などの「時の流れ」が重ねられたとき、ある一瞬を描きとどめたモノクロの世界にうつろう時間が流れはじめます。

本展では、2014年に新宿・アルタ前の風景を長期に渡って取材して制作した作品《 都市の印象 》を展示いたします。行き交う人々や車、多くの看板やインフォメーション、ネオンや電光掲示板など、雑然とした都市のうつろいとともに、ビルの狭間から遠く抜けるように広がる空の表情の変化を見ることのできる本作では、同一視点から通し見る都市空間の構造が遠近法のもとに感じ取ることができます。

また、本展では同時に、ヤマガミが近年に興味を寄せ、制作に取り組んでいる新作《 鴨川の印象 》を発表します。本作は京都の四条大橋から三条方面に向かう鴨川沿いを西に向いた風景を題材に、キャンバス・プロジェクションよりその風景の印象を描き出そうとするものです。

高さ2.5m・幅3.4mにおよぶ大型作品《 都市の印象 》と、高さ2.0m・幅7.7mにおよぶ新作《 鴨川の印象 》の2点で構成される本展「印象の遠近」では、絵画における遠近法の違いを手がかりに、写真(レンズ)や絵画(目)による視覚体験の差異とともに、それらと私たちの「印象」との差異についてもまた、思いを巡らせることができるのではないでしょうか。

※この展覧会はKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019のサテライトイベント「KG+」のスペシャルエキシビションです。
 

ヤマガミユキヒロ

1976年大阪生まれ。2000年 京都精華大学美術学部卒業。日常で見慣れた風景を鉛筆や墨などで描画した絵画に、同一視点から撮影した映像をプロジェ クターによって投影する「キャンバス・プロジェクション」という絵画に光と時間を取り入る独自の手法により作品を制作。これまで東京ステーションギャ ラリー、アサヒビール大山崎山荘美術館、川崎市岡本太郎美術館などでの展覧会に参加。また、2014年からは能楽とのコラボレーションによる「noh play」というプロジェクトに取り組み、2016年に「noh play 2016」(札幌市教育文化会館)、2017年に東アジア文化都市2017京都開幕式典にて「noh play TAMURA」(ロームシアター京都)の舞台芸術を担当。

展覧会概要

期間 2019/04/12(金) 〜 2019/04/28(日)
会場・開催場所 Gallery PARC
時間 11:00~19:00(金曜日は20:00まで)
※月曜休廊
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-231-0706075-231-0706
FAX:075-231-0703
E-Mail info@galleryparc.com
ホームページ http://www.galleryparc.com

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