Exhibitions展覧会

ママ、きいてちょうだい:森岡真央

2018/07/06(金) 〜 2018/07/22(日)

Gallery PARC 

公募企画「Gallery PARC Art Competition」選出企画展。今回は日本画家・森岡真央の展示企画を開催。近年制作を続けているドローイングの線を視点に着想される面によって描かれる『Component of..』シリーズの新旧作品を展示します。ぜひご高覧下さい。

森岡真央《component of… no.12》 © Morioka Mao

2014年から毎年開催際されている、「Gallery PARC Art Competition」。様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、審査により選出されたプランを連続で実施するコンペティション企画です。
今回は2018年度に選出された企画より、森岡真央の展覧会を開催いたします。

***

展覧会のタイトル「ママ、きいてちょうだい」は、モーツァルトの『きらきら星変奏曲』の副題『Ah, vous dirai-je maman』から引用したものです。この楽曲は主題のメロディの変奏を繰り返すことによって構成されています。その様は私の現在の制作(『Component of..』シリーズにおける展開)に近いものを感じました。おそらく私の主題は絵を描くことにあたり、今もその渦中にいます。

また、この「ママ、きいてちょうだい」のフレーズは、私がまだ子供であることを示唆した部分でもあります。初めて絵を描いた日のことは覚えてはいませんが、あの頃に感じた描くことの楽しさや喜びがずっと続いていて、私はまだその頃のままだということを指しています。

現在、画材や東洋美術の魅力に惹かれ、日本画を描くようになりました。日本画の画材は天然の岩や宝石、貝殻などを元に作られています。塗り重ねることによって現れてくる物質感は、元の素材に戻っていくような、近づいていくような感覚があります。また、接着剤に使われるのは動物の皮膚や骨、腱から抽出されたコラーゲンです。昔から変わらない素材や技法は、現代にある描画材に比べると煩わしいことが多いです。しかし、結果としてその煩わしさは制作行為の一部であり、表現に繋がっているように感じています。

本展覧会では近年制作を続けている『Component of..』シリーズの新旧作品を展示します。2Fには本シリーズの初期の作品を、4Fには新作にあたる作品を展示することで、作品と取り組みへの理解を促せればと考えています。(森岡)
 

森岡真央

1993 大阪府生まれ
2009 嵯峨美術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 造形絵画 日本画分野 修了

2017 shu・ha・ri(京都文化博物館/京都)
    Tourbillon15(oギャラリーeyes/大阪)
    京都学生アートオークション(京都芸術センター)
2018 個展(oギャラリーeyes/大阪)
   第46回嵯峨美術大学 短期大学+大学院 制作展(嵯峨美術大学/京都)嵯峨美術大学卒業生特別賞

展覧会概要

期間 2018/07/06(金) 〜 2018/07/22(日)
会場・開催場所 Gallery PARC
時間 11:00~19:00(金曜日は20:00まで)
※月曜休廊
料金 無料
お問い合わせ TEL:075‐231‐0706075‐231‐0706
FAX:075-231-0706
E-Mail info@galleryparc.com
ホームページ http://www.galleryparc.com

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