Exhibitions展覧会

「ephemeral #11」 2013年 © 田中 真吾

ふだん、私たちが見ている火のそのほとんどは制御された火である。
目的を与えられ、粛々と燃やし、役目が終わるとすぐに消し止められる。
そこには、暴れださないように知恵を絞り、扱い易いように技術を発展させてきた人の歴史の積み重ねがあり、その基盤の上に今の私たちの生活が成り立っている。

私が制作で使用する火も例外ではない。
静かに燃え上がった火は、煙と灰を自身が存在したことの証として残しながら次第に小さく細くなり、やがて消失する。
その様子は、紅葉よりも静寂を、華々しさよりも沈黙を、見る者に喚起させる。

それは、とても理性的な火だ。
そして、同時にとても儚い。

私はその儚さの仲で形を探していく。 （田中）

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火を作品の題材とし、火に関連する多種多様のメディアを使用しながら、火や炎そのものだけではなく、それらが私達人間に喚起させる様々な感情、そして 火と人類の関係性等を、あらゆる角度から表現し続けている田中真吾の展覧会です。
この機会にぜひご高覧ください。
 

オープニング・レセプション

2013年10月5日（土）18:00～20:00
 

作品解説（「ニュイ・ブランシュKYOTO 2013」 関連イベント）

2013年10月5日（土）20:00～20:30

「ニュイ・ブランシュKYOTO 2013 ～パリ白夜祭への架け橋～現代アートと過ごす夜」の関連イベントとして、田中真吾による作品解説を行います。なお、当日は22:00まで延長して開廊致します。作品を鑑賞しながら、秋の夜長をお楽しみください。