Exhibitions展覧会

レオナルド・ペレガッタ 写真展 “IL CIRCO / サーカス”

2013/04/20(土) 〜 2013/05/06(月)

ANEWAL Gallery 

イタリア出身のヴィジュアル・アーティスト、レオナルド・ペレガッタによる写真展。今回は1997年から旅路を共にし、取材を行ったサーカス団の人々やショーの様子などをモチーフにした作品が並びます。個人の記憶と現実世界、そこにつむがれる物語を感じてください。(この展覧会は「KYOTO GRAPHIE」のサテライトイベントです)

(c)IL CIRCO/Leonard Pellegatta

大きなテントはぐんぐん膨らみあがり、サーカスは空に舞い上がってゆく…まるで気球のように。
田園から高速道路、そして郊外から大都市へと飛んで行き、とうとう広い空き地を見つけ、着地する。少しの間だけ、暗闇から盗まれたその空き地が、サーカスの“家”に変身するのだ。

サーカスについてのドキュメンテーションは1997 年、イタリアの三つのサーカスファミリーと旅路を共にしながらミラノで始まった。時を重ねるにつれ、サーカスの大きなテントの中で起こる様々な出来事を知り、見ることが出来た。サーカスの人々、彼らのショー、舞台裏の仕事、その終わりのない旅、そして小さなサーカス団の中に存在する強い絆…。大きなテントはまるでサーカスの人々の身体の一部のようであり、彼らのアイデンティティーを包み守っているかのように思われる。彼らは魔法の存在を具象化している。観客席の子供達に奇想天外な現実を見せることは、同時にサーカス芸人の子供達に、彼らの技巧と、そして運命を啓示しているのだ。

サーカスの旅は、先祖伝来の旅でもある。映画監督、フェリーニはこう言っている。“曲芸師、手品師、ライオン調教師は我々人間の不変的な価値を象徴している。力、勇気、過酷さ、身体的能力…。だが道化師は、私達を嘲笑いながら人間の持つもろさ、とりとめのなさ、人生の不条理さを問い質しているのだ”。

サーカスが生き残っていく為には永遠に限りない旅を続けなければならない。それは単に彼らの暮らすキャラバンの移動だけではなく、サーカスの芸人が創り出すペルソナ、すなわち登場人物の旅も世代を超えて続いていくのである。

サーカスへ続く小さな入り口を潜り抜けるとき、まるで僕の少年時代へ続く小さなドアを潜り抜けるような錯覚に捕われる。感傷的で、抽象的で、超現実的な僕たちの住むこの世界の記憶と一緒に…。(Leonard Pellegatta)


イタリア出身のヴィジュアル・アーティスト、レオナルド・ペレガッタによる写真展です。
1996年にニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アートを卒業した彼は、以来ファイン・アート・フォトグラファーとして主にヨーロッパや日本を拠点に創作活動を行ってきました。彼の写真や映像作品は、主要アート系出版物で紹介され、イタリアやフランス、スイス、アジア、アメリカなど各国で発表されています。
今回の主要なテーマは「サーカス」。各地を渡り歩くサーカス団と行動を共にし、その中で撮影されたサーカス団の人々やショーの様子など、多彩な作品が並びます。
レオナルド・ペレガッタの視点は、個人の記憶と我々の住む世界の事実に基づく「客観的存在」との間にある密接な距離を探求する物語を紡ぎだします。我々の現実への見解が常に連続的な進化の中に存在する、と感じるために。

※この展覧会は、京都市内の歴史的建造物や現代建築を舞台に、世界各国のフォトグラファーによる展示を行う国際プログラム「KYOTO GRAPHIE(京都グラフィー)」のサテライトイベント「KG+」に参加しています。

ライブパフォーマンス


最終日には、ペレガッタ氏による映像と音楽、詩のライブパフォーマンスを開催予定です。
時間など詳細につきましては、ギャラリーまでお問い合わせください。
開催日:2013年5月6日(月・祝)

展覧会概要

期間 2013/04/20(土) 〜 2013/05/06(月)
会場・開催場所 ANEWAL Gallery
時間 11:00~19:00
※休廊日:4月22日(月)、29日(月・祝)
料金 入場無料
お問い合わせ TEL:075-431-6469075-431-6469
FAX:075-950-3240
E-Mail contact@anewal.net
ホームページ http://www.anewal.net

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