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重森三玲の庭園と守り続けるこころ

投稿:2011年12月21日

初めまして、ゆうたんと申します。
ぼくが大好きな、京都の魅力をみなさんに少しでも伝えられたらなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介したいのは、重森三玲庭園美術館です。
東福寺や松尾大社のお庭を手掛けられたことで知られる重森三玲さん。
三玲さんのお庭を見たのがきっかけで、ぼくはお寺の魅力に惹かれました。

そんな三玲さんが晩年を過ごした邸宅がある、ということで訪れてみたかったんです。

京都大学の近く、吉田神社の参道に面したあたり。
案内の係りの方が門を開けると、ありました。
静かだけども、どっしりした存在感。これぞ三玲さんのお庭です。

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書院から見ると、また趣が変わり、まるで襖絵のように見えます。

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書院の中には、イサム・ノグチさんの作られた照明が浮かぶようにありました。

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続いて案内して頂いたのはお茶室。

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東福寺のお庭にもある市松模様が、ここでは襖絵として取り入れられています。
お茶室は外からの撮影のみで、内部の写真を撮ることはできないのですが、襖絵はもちろん、掛け軸や釘隠しにいたるまで、全て三玲さんの作られたものだそうです。

中でも掛け軸。作という字に点が一つ多くついて、行人偏(ぎょうにんべん)になっています。
これは三玲さんいわく、
「作るということは、人の手だけではできない。自然や偶然の力が加わり初めて、作ることができる。」
そんな意味がこめられているそうです。
うん、深い。

案内の方にお話を伺ったのですが、あらためてお庭の奥深さを知ることができました。

「皆さんをご案内する前に、きれいに掃除をして砂紋をひき、水を巻き、その時お庭が一番きれいに見える状態でご案内しています。」

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「その日の天候や、光の差し方によっても見え方は変わるんですよ。」

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なるほど、石組みは水に濡れ色っぽく、苔もキラキラとしていました。

また、三玲さんの特徴でもある、石を縦に置く力強い石組みについては、
「三玲さんは日本庭園の本来の姿について、研究して、これが本当の日本庭園だと考え作り上げたんです。斬新なのではなく、これが本来の庭園の姿なんですよ。」

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独特だと思っていた、三玲さんの石組みにはしっかりとした根拠があったんです。

最後にお庭について、もう少しお伺いしました。
「庭という芸術は、当初の形を保つのが一番難しいものかもしれません。一日掃除をサボれば形は変わってしまう。一ヶ月手入れしなければ、荒れ地のようになり、元の状態に戻すことはもうできなくなる。一年放置すれば、もはや遺跡ですよ。」
「私たちは、三玲さんが残したものをできるだけそのままの形で残し、みなさんに見て頂きたいと思っているんです。」

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三玲さんのお庭にかける情熱と、それを守る関係者の方々の熱意があってこそ、このような美しいお庭が楽しめるのだなと感じます。

なお、重森三玲庭園美術館は予約をしなければ入ることができません。
メール等でお問い合わせの上、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

関連リンク

重森三玲庭園美術館



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