| 『有明硯箱』(中央:下絵、右:置目) 江戸時代後期・写 高蒔絵(適当な高さに文様を盛り上げて、その上に蒔絵を施す)を付描き(粘着性の高い漆で細く線を描く)で松・杉・柏・楓の木立を描き、銀と赤銅で鷺・鳥を象嵌してある。背景には銀の巻きぼかしで白みゆく空、金でその光を受けかすかに見え始めた杉林を表している。 |
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置目(おきめ)とは、蒔絵を制作する際に図案の輪郭を漆を塗った器の表面に下絵付けする作業のこと。薄い和紙に描いた下絵の輪郭を、裏から焼漆や胡粉でなぞり、これを器面に当てて転写します。
また、そのときに用いる下絵の図案そのものも「置目」と呼びます。
寛文元年(1661)より漆器に携わってきた象彦には、この下絵・置目が数多く残され、受け継がれています。
この展覧会ではこの下絵・置目を初めて紹介。
膨大な蒔絵の下絵・置目の数々から、初音をはじめ、春の意匠を特に選りすぐって展示・公開します。
通常目にする機会のない下絵・置き目には、完成までの作り手の心境や工夫、手の内までが見えてきます。よきものを見極め、漆器へ注がれてきた類まれな情熱を、下絵・置目から感じ取ってみて下さい。


今回、「2010 SPRING Maki-e Event Link in OKAZAKI」と称して、象彦と同時に細見美術館でも同時期に展覧会が開催されます。
細見美術館は、象彦本店からすぐ近く。徒歩数分ほどの距離にあります。
是非両方はしごして、雅やかなみやこの春の世界をお楽しみ下さい。
「雅の意匠-かぐやの婚礼調度と雛道具-」
開催期間:2010年2月20日(土)~4月11日(日)
☆詳細はこちらからどうぞ!


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