『カルボネルの家、トゥルネル河岸』(1920年頃、油彩)
モーリス・ユトリロ(1883~1955)は、ルノワールら著名な画家のモデルをつとめ、自身も画家として活躍したシュザンヌ・ヴァラドン (1865~1938)の私生児としてフランスのパリで生まれました。
父の顔も知らぬ彼は10代の若さで酒に溺れ、アルコール依存症の治療のために医師に勧められて絵画制作を始め、母譲りのその画才を開花。以後、50年以上にわたり故郷であるパリの風景を描き続けました。
展覧会では、絵を描き始めた初期の「モンマニーの時代」から、特に評価の高い作品が多く生まれた「白の時代」、明るい色合いが特徴の「色彩の時代」まで、年齢を経て変化していくユトリロ絵画の変還を、約90点の油彩を中心とした日本初公開作品で展覧します。
今回の出展作品には、ユトリロにとっての大切なふるさとと言える「モンマルトル」をテーマにした作品も数多く含まれます。フランスの風景をお楽しみいただきながら、日本初公開の作品群をご鑑賞ください。
※本展は東京、新潟、京都、愛知にて開催される日本巡回展です。