Exhibitions展覧会

建仁寺「綴プロジェクト作品展」

2011/03/19(土) 〜 2011/04/10(日)

貴重な文化財をデジタル技術と京都の伝統工芸の技術で超高精細に複製する「綴プロジェクト」。現在16作品が作られ、劣化の激しい作品の保護や常設展示の難しい海外流出作品の展示、教材利用などに役立てられています。今回はうち8作品を建仁寺を会場に特別公開。豪華な文化財の競演を、歴史ある空間でじっくりお楽しみください。

屏風絵や襖絵など障壁画をはじめとした、日本の貴重な文化財の数々。
その中には、海外に渡ってしまっていたり、国内にあっても劣化を防ぐためになかなか展示がされなかったり、と鑑賞する機会が限られているものも数多く存在しています。

これに対しNPO法人京都文化協会、そしてキヤノン(CANON)株式会社は、2007年3月に「綴(つづり)プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)」を立ち上げました。
キヤノンの最新のデジタル技術を生かし、貴重な文化財をデジタルカメラで多分割撮影し、高精度のカラーマッチング(オリジナルとの色合わせ)を行った上で、大判インクジェットプリンタで出力、超高精細印刷をします。
これに京都の誇る金箔貼りや表装など伝統工芸の技を加え、限りなくオリジナルに近い複製作品を制作。オリジナルの文化財の所有者や、海外流出以前にその文化財を所有していた方(社寺・博物館・大学など)、ゆかりのある地方自治体などへ寄贈を行っています。

これにより長期間の展示が難しい作品の常設展示や、本来設置されていた場所における作品展示、海外に渡った作品を元々設置されていた場所で常に公開する、といったことが可能になりました。

また、オリジナル文化財の保存、教材としての活用や普段触れる機会が少ない作品を間近に鑑賞する機会を作るなど、様々な場面で役立てられています。

プロジェクトでは現在、16点の文化財の高精細複製品が作成されています。
今回の「綴プロジェクト作品展」では、そのうち昨秋の作品展では公開されなかった8作品を公開。その中には、上海万博でも展示された、会場となる建仁寺ゆかりの「風神雷神図屏風」(俵屋宗達)も含まれます。
歴史ある寺院の空間の中で、日本が誇る貴重な文化財の数々を間近でじっくりとお楽しみください。

会場・アクセス

臨済宗 大本山 建仁寺
(〒605-0811京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町584)

■ 京阪電車「祇園四条駅」下車 徒歩 7分■ 阪急電車「河原町駅」下車 徒歩10分■ 市バス(JR京都駅より206系統・100系統にて)
 「東山安井」より 徒歩5分
 「南座前」より 徒歩7分
 「祇園」より 徒歩10分 「清水道」より 徒歩10分

関連リンク

綴プロジェクト(京都文化協会)

展覧会概要

期間 2011/03/19(土) 〜 2011/04/10(日)
会場・開催場所 臨済宗 大本山 建仁寺
時間 10:00~17:00(16:30受付終了)
料金 (通常の建仁寺拝観料のみでご覧いただけます)
一般:500円
中学・高校生:300円
小学生以下無料
お問い合わせ TEL:075-561-6363075-561-6363
FAX:075-561-6363
ホームページ http://www.kenninji.jp/event/tsuzuri.html

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