Exhibitions展覧会

泉屋博古館創立50周年記念 住友コレクションの近代洋画

2010/03/06(土) 〜 2010/06/27(日)

泉屋博古館 

住友家の洋画コレクションの全貌を伺える関西では初めての機会です。洋画蒐集の立役者は15代住友春翠。特に彼が入手したモネの作品は日本に印象派をもたらした最も早い一例です。また、彼は日本の洋画家育成にも寄与しています。今回の展覧会では皮切りに明治~昭和期の洋画を展示。浅井忠や梅原龍三郎、岸田劉生といった京都縁の作家作品のほか、藤島武二や小磯良平などの女性画をまとめて紹介します。

平成22年、泉屋博古館は昭和35年に財団が設立されてから50年の節目を迎えます。それを記念して、館蔵の住友コレクションの名品を一年かけてご紹介。まず今回はその皮切りとして明治から昭和にかけての洋画を展示します。

住友家の洋画コレクションは、洋画としては日本で最も早い明治中期から蒐集が始められましたが、長らく一部が知られるのみで「幻のコレクション」とされてきたものです。平成15年、東京・六本木にある泉屋博古館分館にて初めて一堂に公開され、以後主に東京で展示が行われてきました。住友家縁の地である関西・京都では、今回がその全貌を紹介する初めての機会となります。

洋画蒐集の立役者である15代家長・住友春翠は、実兄である西園寺公望の勧めで日本の洋画の先駆・黒田清輝の作品を購入している他、明治30年には欧米の外遊も経験し、洋画への理解を深めています。
特に、彼が洋行時に入手したクロード・モネの作品二点は、日本に印象派をもたらした最も早い一例であるとされています。

また、彼は日本の洋画家の育成にも寄与し、聖護院洋画研究所(後の関西美術院)設立の支援も行っています。洋画コレクションが飾られた兵庫県・須磨にある彼の洋館には、多くの画家達が見学に訪れ、画壇への影響も少なくありませんでした。
残念なことに彼のコレクションはこの須磨の家と共に戦災によって少なからず焼失してしまいました。しかし、その後彼の子息たちの蒐集品も加えられ、今日では非常に幅広い内容のコレクションとなっています。

今回の展覧会では、京都の洋画壇に深く関わった浅井忠や梅原龍三郎、岸田劉生の作品のほか、藤島武二や岡田三郎助、和田英作から山下新太郎、小磯良平、森芳雄まで、明治から昭和の作品約40点をまとめてご紹介します。これらには文展や博覧会などの出品作も含まれ、また、特に女性を描いた作品が多くあるのが特徴です。画家による表現や資質の違いなども比較しながら、心行くまで作品との対話をお楽しみ下さい。

※期間中、一部展示替えされる作品がございます。

展覧会概要

期間 2010/03/06(土) 〜 2010/06/27(日)
会場・開催場所 泉屋博古館
泉屋博古館
時間 10:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日、3月23日(火)、4月23日(金)
※ただし、3月22日(月・祝)、5月3日(月・祝)は開館
料金 一般:730円
高校・大学生:520円
小・中学生:310円
注意事項等 ※団体(20名以上)は2割引となります。
お問い合わせ TEL:075-771-6411075-771-6411
(代)
ホームページ http://www.sen-oku.or.jp/kyoto/

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