Exhibitions展覧会

およそ半世紀にわたる画業において様々に画風を変貌させた堂本印象。
花鳥画をはじめ、風景画、人物画、仏画など日本の伝統的なモティーフを描く一方、戦後には抽象画へと華麗な展開を遂げることで世間を驚かせました。

2010年度最後となる今回の展覧会では、印象が描いた「人」の多彩な表現に迫ります。
実在した人物像からモティーフとしての人体表現にいたるまで、自らのイメージを表現するために、生涯にわたって様々な形態を求め続けた印象。その側面を、絵に描かれた「人」を通して紹介します。

■ ミニ企画展

同時開催のミニ企画展では、堂本印象のペン画作品を紹介します。
1952年に渡欧した印象は、ヨーロッパでの自らの体験をまとめ、1955年に『美の跫音－ヨーロッパ美術紀行』として発表しました。その本に用いられた挿絵原画を展示します。
ヨーロッパの名所や街頭をモノクロームで表現したペン画の数々をお楽しみ下さい。