Exhibitions展覧会

表具は表装とも呼ばれ、経典や書画の鑑賞に適するように、裂地（布）や紙を張って裏打ちする技法として、仏教とともに中国から伝わってきました。
京都は寺院も多く、また芸術活動も活発であったこともあり、表装技術の中心として発展。当初の補強技術としてだけでなく、様々な形に広がりを見せてきました。

今日の表具には、襖、壁装など日常生活に用いる分野と、軸装（掛軸）、額装、屏風、巻物・画帖などの美術工芸的なもの、そして高度な技術と豊かな経験が要求される古美術の修復まで、幅広く含まれています。

この展覧会では、京都の伝統工芸のひとつである京表具を、軸装・額装を中心に約30点展示。
普段はあくまで書画を引き立てるものとして脇役になりがちな表具ですが、この機会にじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

主催：協同組合京都表装協会　
共催：京都市