Exhibitions展覧会

1階では雨をテーマにした150号などの大作を予定。鑑賞者が絵の中の自然に分け入って何かを感じてほしい、とのこと。自然の「ゆらぎ」を表現するために、作品との距離や角度により印象が変わるよう工夫を凝らしています。

2階では小作品を十数点展示するほか、中村さんが所蔵されている竹内栖鳳の犬の掛軸も横に並べて展示します。中村さんは栖鳳を師と仰いでおり、共に展示することで発憤興起、自らを奮い立たせます。

中村さんの迫力ある作品世界をご堪能下さい。

「ゆらぎ」とは自然界全てにある、予測できない変化や動きのことです。 しかし物理学ではそこに定理が存在します。私はそれを視覚化することで、新たな自然表現を誕生させようとしています。京都という地は文化を紡ぎ、時代と共に新しい藁を加えて縄をなうように日本絵画を育んできました。…今、私たちがその先端にいます。まだ見ぬ新しい表現を求 めて、私も一筋の藁となりたい。この密やかな挑戦をどうぞお見守りください。（中村）

中村七海

2017 京都市立芸術大学大学院後期博士課程 修了
2000 卒業制作展（京都市立美術館／市長賞 大学買上）
　　　京展（京都市立美術館／同 01,13,14,15,17年／ 80周年記念展栖鳳賞）
　　　日展（国立新美術館等／02,14,15,16,17,18,21,22年／京都新聞社賞）
2001 青垣日本画展（青垣町民センター別館大ホール／読売新聞社賞）
2002 日春展（東京都美術館等／同 15,17,18,19,21,22年）
2014 奈良県美術展覧会（奈良県文化会館／県展賞）
2015 Artist Group 風 大作公募展（東京都立美術館等／同 16,20年入賞）
京都銀行コレクションの 15 年展（京都銀行／買上）
2017 三菱商事アートゲートプログラム（三菱商事／買上）
2018 第 6 回桜花賞展（郷さくら美術館／買上）
2020 京都 日本画新展 2020( 美術館「えき」KYOTO ／同 21年）
2021 嵯峨嵐山文華館企画展「花ごよみ」（嵯峨嵐山文華館／福田美術館買上）
　　　第1回 NIHONGA◯-en-（京都文化博物館）助成︓朝日新聞文化財団
2022 線と円（京都市京セラ美術館）助成︓朝日新聞文化財団
2023 小倉山荘 竹生の郷本館展示（大阪浜美屋ホールディングス株式会社買上）

日展会友・日春展会友・京都日本画家協会会員