Exhibitions展覧会

芳木麻里絵「fond de robe ー内にある装飾ー

2020/02/07(金) 〜 2020/03/28(土)

【閉館】ワコールスタディホール京都 

京都を拠点に活動する芳木麻里絵の個展。今回の展覧会では普段衣服の下に隠されながら、身体を美しく装飾するために付加された下着のレースに着目。作品を通じ100年前の女性たちを巡る時代背景や価値観の基盤を紐解きます。

京都を拠点に活動する芳木麻里絵の個展です。

これまで「光の印影」や「独特の質感を感じさせる表層」をキーワードに版画技法の一つであるシルクスクリーンを用い、インクを数百回刷り重ねることで立体的な作品を制作してきた芳木麻里絵。今回の展覧会では普段衣服の下に隠されながらも、身体を美しく装飾するために付加された下着のレースに着目します。

第一次大戦期、労働力として社会進出した女性のために現代的なブラジャーが生まれたように、下着は女性の社会的地位の変遷とともに変化を続けました。戦後は機械織によるレース製造が広まったことで下着を装飾するレースが多くの女性の手に届くようになり、下着への意識も変化していきます。外から見えない下着は、各時代における女性の社会的ステータスや価値観の基礎となってきたのです。

展覧会では、現在の下着の原型とも言われる1920年代のブラジャーやスリップに見られるレースと現代の下着に用いられているレースをモチーフに作品を制作し、衣服の下で身体を支える土台的な役割を担う下着(=fond de robe)の装飾の様相から、100年前と現代の時代背景や価値観の基盤を紐解きます。
 

芳木麻里絵

1982年生まれ。 2006年京都精華大学芸術学部版画専攻 卒業。2008年京都市立芸術大学美術研究科修士課程 修了。
現在、京都を拠点に作家活動を行う。  

【主な展覧会】
2019年 個展「析出する光」奈義町現代美術館(岡山)
2018年 「姫路市民美術塾コレクションと対話するSurface is...」
    企画:姫路市立美術館 姫路市民ギャラリー特別展示室(兵庫)
2017年 「MESSAGE2017南九州の現代作家たち」都城市立美術館(宮崎)
2016年 「VOCA展2016現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)
2014年 「おいしいアート食と美術の出会い」横須賀美術館(神奈川)
2013年 「韜晦とうかい-こうじゅつそのよん」スパイラルガーデン(東京)
http://yoshikimarie.com/

展覧会概要

期間 2020/02/07(金) 〜 2020/03/28(土)
会場・開催場所 【閉館】ワコールスタディホール京都
時間 10:00~20:00(土曜日は17:30まで)
休館日 日・月曜日、祝日
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-556-0236075-556-0236
ホームページ https://www.wacoal.jp/studyhall/

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