Exhibitions展覧会

Midnight:山﨑 鈴子

2013/02/19(火) 〜 2013/02/24(日)

Gallery PARC 

現在に注目を集める若手日本画家・山﨑鈴子の初個展。風景や蓮をモチーフにした日本画材による絵画作品を、小品から最大150号までの作品を一堂に展示します。およそ10点をご紹介する予定です。

「子夜」2013年 © YAMAZAKI REIKO

山﨑鈴子(やまざき・れいこ)は、これまで水面におちる花びらや現われた波紋、凛と立つ花や 舞い散る花びら、木々や深い森の情景をおもなモチーフとして描いてきました。
とりわけ「花(蓮)」を凛と描き出した作品は、墨による「闇(黒)」を背景に、一筋の光により鮮やかに照らし出されたかのような描写で生み出される、静けさと劇的さをあわせ持ったコントラストに目を奪われます。また、日本画材による繊細で豊かな色彩や階調の妙は、透明感と揺らぎをも感じさせます。それは、ひとつの画面上に「闇の中の色・光に照らされた闇」という矛盾する景色を絵画空間へと統合し、そこに儚くゆれる世界の一瞬の姿を描き出しているかのようです。

山﨑の描き出す絵画には、これまでにもおよそ相対する要素 (光と闇、明と暗、静けさとざわめき、喜びと悲しみなど)がどちらも削ぎ落とされる事無く描かれ、それらが交錯、あるいは共鳴するかのような作品が見られます。
本展のタイトル 『Midnight』は「真夜中」の意であり、それは一日の終わりと始まりを意味する瞬間として、明と暗・光と闇・昼と夜などが不安定に交錯・融合する瞬間として捉えられています。

Gallery PARCでは2011年開催の二人展「オクト」以来2年ぶりの展覧会であり、山﨑のキャリアにおいても初めての個展となります。新作を中心に、風景や蓮をモチーフにした絵画作品およそ10点をご覧いただけます。
山﨑の描き出す画面を通じて、その視線の先にある儚くもうつろう世界の断片を垣間見れるのではないでしょうか。

山﨑鈴子(やまざき・れいこ)

東京都生まれ。
2011年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 修了。
現在、同大学大学院 芸術研究科 芸術専攻(博士課程)在籍。千住博氏に師事。

【主な展覧会(2010~)】
2010 京展2010 入選(以後2012年)
 第8回雪舟の里総社市墨彩画公募展2010 入選
 第21回臥龍桜日本画大賞展 入選
 日米美術学生展inNY(以後2011年)(イセ文化基金ニューヨークギャラリー / アメリカ)
2011 2010年度京都造形芸術大学卒業制作展・修了制作展 『the HOME』(京都造形芸術大学)
 第66回春の院展 初入選(以後第67回)
 グループホライゾン(日本橋髙島屋6階美術画廊 AB画廊 / 東京)
 再興第96回院展 初入選(以後第97回)
2012 グループプレシャス(京都髙島屋 美術画廊)
 アートフェア東京2012 新生堂ブース(東京国際フォーラム)
 風の会(日本橋三越本店 特選画廊)
 独創の旅 千住博期待の若手作家10人展(康耀堂美術館 / 長野)
 銀河の会Ⅵ 千住博と若い芽たち(近鉄百貨店阿倍野本店美術画廊 / 大阪)

その他展覧会多数

展覧会概要

期間 2013/02/19(火) 〜 2013/02/24(日)
会場・開催場所 Gallery PARC
時間 11:00~19:00(最終日は18:00まで/月曜休廊)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-231-0706075-231-0706
FAX:075-231-0706
E-Mail info@galleryparc.com
ホームページ http://www.galleryparc.com

関連アートイベント

該当するアートイベントはございません。

関連記事

該当する記事はございません。