Exhibitions展覧会
山口安次郎作 能装束展-心と技の饗宴-
西陣に生まれ育ち、京都の伝統と文化の華のひとつである「能装束」を制作し続けている織職人・山口安次郎。今年百五歳を迎える今も、自分の織った装束は舞台で使われてこそのものとして、常に意匠や素材、技の追求に余念がありません。この展覧会ではそんな彼の「心と技」の結晶たる百を超える能装束作品を展示。能装束の出来上がるまでの過程や、実際の演目との関連性なども併せてご紹介します。また、相国寺境内でも彼の能装束を実際に用い、観世流・金剛流の両宗家の能楽師が一堂に会した公演も企画されています。
山口安次郎は、西陣に生まれ育ち、千年の都・京都の伝統と文化の華のひとつである能装束を、現在まで制作し続けている織職人です。
本年10月1日に百五歳を迎える彼は、「晴耕雨織」と自らの織三昧の日常を表現しています。今もその手を休める事はなく、「わしの織った装束は能舞台で使ってもらってこそ意味がある」と、常に意匠・素材・織技への追及に余念がありません。
実兄である、故山口伊太郎も「これほど丁寧な仕事は無い、誠心誠意、心を込めた織物、その技の右に出る織師はない」と、弟・安次郎を評しました。
この展覧会では、山口安次郎の「心と技」の結晶である、百領を超える能装束作品を展示、公開。
能装束の出来上がるまでの過程や、実際の演目との関連性なども併せてご紹介します。
そして、作品を通し、古都・京都に脈々と息づく「日本の伝統文化」、そしてそれを支える山口安次郎の「心と技」を、未来に「生きた形」で伝えることを願っています。
さらに、能楽の大庇護者であった足利家由来の寺院である相国寺境内にて、観世宗家・金剛宗家・片山九郎右衛門・梅若玄祥の各能楽師が一同に会し、百五歳 山口安次郎制作の能装束を用いる公演「相賀の能(しょうがののう)」も企画されています。
これはまさに能の歴史の一ページを飾る、能楽界のみならず広く芸能の世界においても、より高い評価を受けることとなるでしょう。
展覧会概要
期間 | 2009/09/14(月) 〜 2009/12/06(日) |
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会場・開催場所 |
相国寺承天閣美術館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
料金 | 一般:1000円 学生(高校生以下):500円 |
注意事項等 | ※会期中休館日なし |
お問い合わせ | TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)050-5542-8600(ハローダイヤル) |
karaori@yasujiro.jp | |
ホームページ | http://www.yasujiro.jp/ |
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