Exhibitions展覧会
矢立と煙草入
携帯用の筆記具「矢立」と喫煙具「煙草入」は、江戸時代に外出時の持物として広まり、次第にお洒落を演出する装身具として発展しました。明治期には超絶技巧の職人達も手掛けるようになり、多彩な意匠のものが制作されました。今回は幕末~大正期に作られた矢立と煙草入から、名品約70点を展示します。
矢立とは、携帯用の筆記用具のこと。墨壺と筆を入れるための筒を組み合せた形をしています。煙草入もまた携帯用の喫煙具で、刻み煙草を入れる袋や煙管を入れる筒、そして帯に吊り下げるための留具である根付などが組み合わされています。
いずれも江戸時代に発展し、外出の際の携行品として、機能的に創意工夫がなされると同時に、所有者のお洒落を演出するための装身具としての役割を担うようになりました。後に幕府から度重なる奢侈禁令が発布され、豪奢な仕様のものは取り締まりの対象とされましたが、それにも関わらず、さまざまな材質や技法でもって意匠を凝らしたものが数多く作られました。
明治になると、身を飾る事にも規制がなくなり、それまで武家社会をパトロンとして刀装具や印籠などを作っていた金工師や蒔絵師たちが煙草入の金具や煙管筒などを作るようになったため、一層多彩な作品が作られるようになりました。
本展では、江戸時代末期から大正時代を中心に、高度な技を駆使して作られた矢立と煙草入の名品、およそ70点を展示します。
展覧会概要
期間 | 2017/08/19(土) 〜 2017/11/12(日) |
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会場・開催場所 |
清水三年坂美術館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月・火曜日 |
料金 | 一般:800円 大・高・中学生:500円 小学生:300円 |
お問い合わせ |
TEL:075-532-4270075-532-4270
FAX:075-532-4271 |
ホームページ | http://www.sannenzaka-museum.co.jp |
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