Exhibitions展覧会

渡邉操「綴織(つづれおり)」

2015/02/14(土) 〜 2015/02/28(土)

【閉廊】GALLERY GALLERY 

染織作家・渡邉操の個展。織の中でも「綴織」の技法を駆使して作品を制作している彼女は、今回はコスモスを主要なモチーフとし、その風景と花言葉を重ね合わせた心象風景を作品に表現しています。優しいコスモスのピンク色と羊毛素材の暖かな風合いが相まって、見る人をほっとさせる作品が揃います。

なぜ今の時代に織物なの?という方が殆どだと思います。
私は、織の中でも「綴織(つづれおり)」と呼ばれる技法を使用しています。縦糸を横糸が一段ずつ覆う技法で、ひとつひとつ糸が積み重なり成り立っています。絵画などたくさんの技法がある中、織という表現方法が私に合っており一番好きです。下絵から糸に変換する作業はとても時間がかかりますが、他の技法とは違う、じわっと味わい深いものが出、自然と「静」の空気が生まれくると感じています。なんでもスピードが求められる時代にゆっくりとしたものがあってもよいと思います。
織は人々の生活に密接に関係があるものという点も、私が織を選んでいる理由のひとつです。表現に制約が多く絵画ほどの自由さはありませんが、それを逆手にとって織らしい、私らしい表現ができないかと日々模索し、制作に取り組んでいます。

今回の作品には「コスモス(秋桜)」が諸所に織られています。コスモスの花言葉は「乙女の真心」。秋にみるコスモスが咲き誇る風景と花言葉を重ね合わせ、心象風景として表現しています。コスモスのピンク、桃色と呼ばれる色は、人を幸せな気持ち、優しい気持ちにさせたり、緊張をやわらげたりといった力を持ちます。そんな色の効果と使用している羊毛の暖かさをあわせて、ふわっと幸せな、優しい気持ちを感じてもらえれば幸いです。
(渡邉)
 

渡邉 操

1978年 京都生まれ
2000年 京都精華大学美術学部デザイン学科テキスタイル専攻 卒業
2006年 京都精華大学芸術学部表現学科テキスタイルコース 助手(~2010年)
2011年 京都精華大学芸術学部表現学科テキスタイルコース 非常勤講師(~2012年)
      神戸芸術工科大学デザイン学部ファッションデザイン学科 非常勤講師

【個展】
ギャラリーマロニエ(京都/2006、2009年)
ギャラリーギャラリー(京都/2007年、2010年、2012年)

【近年の主なグループ展】
2011年 the 7th International Triennial of Contemporary Textile Arts of Tournai(ベルギー)
      teh 8th international Kaunas Biennial TEXTILE11- REWIND PERSONAL STORY exhibitio(リトアニア)
2012年 京都府美術工芸新鋭展2012 京都工芸ビエンナーレ(京都文化博物館/入選)
      Ori・rhythm Ⅱ(室町アートコート/京都)
2013年 14th International Triennial of Tapestry(ポーランド)
      Tapestry nova:Japan(リトアニア)
2015年 琳派400年記念 新鋭選抜展 ~琳派の伝統から、RIMPAの創造へ~(京都文化博物館)
      5th Riga INTERNATIONAL TEXTILE AND FIBRE ARTTRIENNIAL(ラトビア) 

展覧会概要

期間 2015/02/14(土) 〜 2015/02/28(土)
会場・開催場所 【閉廊】GALLERY GALLERY
時間 12:00~19:00(木曜休廊)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-341-1501075-341-1501
FAX:075-341-1505
E-Mail g-g@fiberart-jp.com
ホームページ http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kictac/Gallery2

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