Exhibitions展覧会
特別拝観「東寺のすべて」
2023年は、弘法大師空海が東寺で真言宗を開いてから1200年の節目に当たります。これを記念し、普段は非公開となっているお堂の内部特別公開や平安時代から伝わる数々の寺宝の展示会を中心とした特別拝観を行います。
平安遷都からまもなく、東寺は平安京鎮護のための官立寺院として対となる西寺と共に創建されました。その後弘仁14年(823)、時の嵯峨天皇は唐で新しい仏教・密教を学び正当な継承者となった弘法大師空海に東寺を託しました。これが日本初に密教寺院の誕生となります。
以降東寺は弘法大師空海の指導の下、講堂や五重塔をはじめとした伽藍の造営が行われ、真言密教の根本道場として整えられました。それから1200年、幾度も災害に見舞われ同塔の大半を焼失しつつも都度多くの人に支えられ、現在まで法灯を守り続けています。
今回の特別拝観では、金堂や講堂、五重塔内部の密教空間を公開。複数の仏像により表された立体曼荼羅や彩色壁画などをご覧いただけます。
他にも、宮本武蔵縁の寺としても知られる観智院の公開や、宝物館では国宝《両界曼荼羅図》や国宝《弘法大師大尉尺牘(風信帖)》などの貴重な寺宝の秋季特別公開を開催。
また、東寺とも縁の深い日本を代表する写真家・土門拳の回顧展、現代美術家・小松美羽による展覧会も併せて開催します。
この機会に、弘法大師空海が伝えた密教の教えと様々な文化に思いを馳せて頂ければ幸いです。
秋季特別公開「東寺の宝物をまもり伝える」
(会場:宝物館/会期:9/20~11/25)
東寺には弘法大師空海が唐から持ち帰った御請来品や、御影堂に寄進された宝物など、様々な絵画や工芸品、古文書が伝わります。本展では、2010年から東寺が取り組んできた史跡・建造物を含む修理事業により修理が完成したものや、近年重要文化財指定を受けた宝物を一挙公開します。
また、平安仏画の最高傑作として名高い国宝《両界曼荼羅図》や、弘法大師空海が最澄へ宛てた手紙である国宝《弘法大師大尉尺牘(風信帖)》の特別公開を行います。ぜひご高覧ください。
※宝物館の秋季特別公開は、特別拝観「東寺のすべて」の会期とは異なります。また、展示品は途中展示替となるものもございます。詳細は「東寺のすべて」特設サイト、及び東寺のホームページをご確認ください。
土門拳東寺写真展
(会場:食堂)
20世紀の日本を代表する写真家の一人である土門拳は、1964年、東京オリンピックの喧騒から逃れるようにして京都を訪れ、東寺での撮影に没頭しました。仏像や建築、宝物など卓越した密教美術の数々を被写体に約900カットを撮影。翌年に写真集『大師のみてら 東寺』を発表しました。
本展では、この写真集の中から代表作約30点を食堂にて展示します。土門独自の撮影手法や美学によって切り撮られた「東寺」の姿をお楽しみください。
特別公開 小松美羽《ネクストマンダラ-大調和》
(会場:灌頂院)
10/8(開白/金堂)・10/11(中日/講堂)・10/14(結願/御影堂)の三日間にわたり行われる記念法要「真言宗立教開宗1200年慶讃大法会」。この初日10/8に奉納される、現代美術家・小松美羽による曼荼羅《ネクストマンダラ-大調和》を通常非公開の灌頂院にて特別公開します。
幼少期より目に見えない世界への感受性が強く、「大調和」を創作理念に掲げた作品制作を行っている小松。今回奉納する曼荼羅は2022年4月に灌頂院にて瞑想の後に制作を開始し、1年以上を経て完成したものです。この機会にご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2023/10/09(月) 〜 2023/10/31(火) |
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会場・開催場所 | 真言宗総本山 東寺(教王護国寺) |
時間 | 9:00~17:00(拝観受付は16:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:2,000円(1,800円) 高校生:1,500円(1,300円) 中学生以下:1,000円(800円) ※()内は20名以上の団体料金 ※スマートフォンで聞ける無料音声ガイド付き(無料) |
注意事項等 |
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お問い合わせ | TEL:075-691-3325075-691-3325 |
ホームページ | https://toji1200th.jp/ |
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