Exhibitions展覧会

田中達也 日本画展 絶形

日本画家・田中達也さんの個展です。タイトルの「絶形」は「形を絶つ」の意。形をもっと抽象的に、簡略化していきながら、ものの本質、物質の質量を今まで以上に感じ取れる作品を描きたいという思いを込めた、この4年間の集大成となる展覧会です。

田中さんは、生まれ育った鉄工場の町で根付いた感覚で退廃するもの・朽ちるものに惹かれ、鉄や壁、ドア、古い建物などをモチーフにし、主に箔や岩絵具などの日本画材料を用い作品制作を続けてきました。
小品には鉄工場のシリーズ以外にも、月シリーズや箔を多用したシリーズなどを自分の可能性を模索し制作。これまで数々の展覧会に出品しています。

令和4(2022)年度開催の第9回日展では、「Wall ―構成と蓄積―」(182cm×216cm)にて特選を受賞。受賞理由では 「実存する風景なのだろうか。幾重にも重ねて生まれた色面のリズムが心地良い。きっと作者が現実と非現実の狭間を 行き来して巡り合った世界なのだろう。画面の破綻が魅力に変わり海老色と緑青の対比が美しい。」と評価を受けました。

今回の個展には、コロナ禍に制作された150号変形の大作、30~60号の作品、小品や下図、写生など約20点を展示予定。
また、題字「絶形」を揮毫された書家・河原理恵さんと共同制作した、コロナ禍を主軸にウイルスと人類の関係をテーマとした作品を特別展示します。この機会にぜひご高覧ください。


画面を構成し、絵具、紙、箔を重ね合わせ、
削ぎ、剥がしまた重ね蓄積させていく…
一連の行為そのものが自身にとっての描くという事であり、
創るという事である。

このコロナ禍で世の中の在り方が大きく変化し同時に自身の 制作環境も変わり新たな一歩を踏み出す時が来ています。この4年間の歩みをぜひご高覧いただけたら幸いです。(田中)

田中達也

1984年兵庫県生まれ。
現在、日展会友/新日春展会員/京都日本画家協会会員/兵庫県日本画家連盟理事。

主な展覧会

2013 第47回 日春展:奨励賞(同19・21年)※2017年より新日春展
2019 個展「-構蓄する-」 (ポルタギャラリー華/京都)
2020 改組 新第7回 日展:特選(同22年)
2021 京都日本画新展2021(美術館「えき」KYOTO)
他グループ展・企画展、受賞、入選多数

展覧会概要

期間 2023/05/02(火) 〜 2023/05/07(日)
会場・開催場所 アートスペース余花庵
時間 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
料金 無料
注意事項等
  • 発熱がおありの方、体調のすぐれない方は来場をお控えください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はギャラリーのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-212-9793075-212-9793
FAX:075-212-9795
E-Mail info@yokaan.com
ホームページ https://yokaan.com/news/20230502exhibition/

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