Exhibitions展覧会

学童集団疎開の記憶

2010/06/25(金) 〜 2010/09/27(月)

京都市学校歴史博物館 

太平洋戦争が激化する中、昭和19年、国民学校初等科(小学校)の学童集団疎開が閣議決定されました。京都市は対象ではありませんでしたが、市内の一部が空襲を受けるなどしたため、その年の春休みから集団疎開が始まります。この展覧会では、学童集団疎開という貴重な体験をした人々の記憶を収集し、実情に迫る当時の資料を展示することで、この記憶と平和の大切さを後世に伝えます。

太平洋戦争が激化し、本土決戦を目前にして、文部省は学童の縁故疎開(都市の児童を田舎の親戚などの家に移す)を促しました。そして昭和 19(1944)年6月30日、国民学校初等科児童の集団疎開が閣議決定されました。

京都市は最初、疎開を行う対象都市ではなかったのですが、昭和 20(1945)年1月、修道学区の馬町が空襲を受けるなど、日増しに状況が緊迫したため、同年3月の春休みに入った時点から、新3年生以上の第一次集団疎開が始まりました。疎開先は地域ごとに京都府下の町村が指定され、宿舎には寺院や教会、旅館などが寮として提供されました。

疎開児童たちは、疎開先の国民学校(小学校)で地元の児童と一緒に授業を受け、放課後は畑を耕すなどの労働につきました。約7ヶ月間の疎開生活を親元から離れて暮らした幼い子ども達は、空腹感とホームシックとシラミ等の害虫に悩まされ、逃げ出す児童もいたといいます。また、引率教員にとっても児童の命を預かった苦しい7ヶ月間となりました。
その一方、疎開児童を受け入れた地域の住民との交流は、想い出深い記憶として残り、年月を経た現在まで交流が続いている例もあります。

この展覧会は、学童集団疎開という貴重な体験をした人々の記憶を収集し、集団疎開の実情に迫る当時の資料を展示します。二度と同じ歴史を踏まないために、この記憶を後世に伝え、平和と人権の大切さを感じて下さい。

展覧会概要

期間 2010/06/25(金) 〜 2010/09/27(月)
会場・開催場所 京都市学校歴史博物館
時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金 大人:200円(団体160円)
高校生以下:100円(80円)
注意事項等 ※京都市内在住の小・中学生は土・日入館無料
お問い合わせ TEL:075-344-1305075-344-1305
FAX:075-344-1327
ホームページ http://kyo-gakurehaku.jp/

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