Exhibitions展覧会
小企画展 瀬戸内海をゆく油売り
鎌倉・室町時代に活躍した大山崎の油売りは、瀬戸内海沿岸の各国から原料の荏胡麻(えごま)を集めていました。油売りと瀬戸内海沿岸の人々との交流と抗争を『離宮八幡宮文書』から考えます。
宇治川・木津川・淀川の合流地点付近の港として、古くから京都へ通じる玄関口として重要な場所とされてきた大山崎。
鎌倉・室町時代、大山崎では油売りたちが活躍していました。
彼らは瀬戸内海沿岸の各国から油の原料となる荏胡麻(えごま)を集め、それを搾って油を採り、それを京都だけでなく日本各地へと運んでいきました。
中世の頃、油は特に寺社で用いる灯篭などに明りを灯す燃料(灯明油)として用いられていました。大山崎の油売りたちは、京都に寺社が多かったことで利益を伸ばし、朝廷や幕府の庇護も受けた彼らは関所の通行料の免除などの特権を得るようになり勢力を拡大していきます。
しかし、当然それに伴い、他の地方の人々との争いも生まれていくことになりました。
そんな、大山崎の油売りと瀬戸内海沿岸の人々との交流と抗争を、当時の記録である重要文化財『離宮八幡宮文書』から考えるミニ企画展です。
※荏胡麻(えごま):正確には胡麻ではなくシソ科の植物。食用としては古くから用いられており、菜種油が中世末期に登場するまでは日本で植物油といえば荏胡麻油のことを指した。最近では健康に良い食べ物として再び注目を集め、一般には「シソ油」として販売されている。
展覧会概要
期間 | 2010/03/24(水) 〜 2010/04/18(日) |
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会場・開催場所 |
大山崎町歴史資料館
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時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 休館日: 月曜日、祝祭日の翌日 (3月29日/4月 5、12日) |
料金 | 大人:200円(団体 150円) 小・中学生無料 |
注意事項等 | ※ 団体は20名以上 |
お問い合わせ |
TEL:075-952-6288075-952-6288
FAX:075-952-6289 |
shiryo@town.oyamazaki.lg.jp |
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