Exhibitions展覧会

帝室技芸員 series2 蒔絵 ~白山松哉とその弟子たち~

2011/02/25(金) 〜 2011/05/22(日)

清水三年坂美術館 

明治・大正時代に活躍した蒔絵師・白山松哉(しらやま・しょうさい)。蒔絵師として4人目の帝室技芸員となった彼の作品は、一切駄作がないと言っても良いほど、それも美しく気品に富んでいます。展覧会では白山松哉の蒔絵作品を中心に、彼が育てた弟子達の作品を併せてご紹介します。また、同時に、松哉の息子で画家の白山春邦の作品も展示します。

2010年8月~11月に開催された「帝室技芸員」作家の作品展第二弾。前回の柴田是真に続き、漆芸・蒔き絵の作家を取り上げます。

明治・大正時代に活躍した漆芸家・白山松哉(しらやま・しょうさい/1853-1923)。
明治39(1906)年に、漆芸家・蒔絵師としては柴田是真、川之辺一朝、池田泰真に次いで四人目として帝室技芸員(現在でいう人間国宝にあたる)に任命されました。東京美術学校(現在の東京芸術大学)の漆芸科の教授としても活躍し、多くの優秀な弟子達を育てたことでも知られています。中でも守屋松亭、鵜沢松月たちは多くの名品を残しました。

どんな名工も人間ですから、駄作と呼ばれるものが一つはあるもの。
しかし松哉の作品には一切駄作がないといっても過言がないほど、全ての作品が美しく気品に富んでいます。まさに完璧といえるその作品から、決して妥協を許さない人であったろう、松哉の職人としての心が伝わってきます。
松哉は蒔絵・螺鈿・塗のどれにも優れていましたが、特に彼の精巧・繊細な研出蒔絵(※)は他の追随を許さないレベルでした。彼の作品はどれも独創性に富み、他の作家の作品とは容易に区別がつきます。それは図柄にも技法にも言えることなのですが、もしかしたら創作における感性そのものが他の作家とは違うものを持っていたと言えるかもしれません。

今回の展示では、白山松哉の作品のほか、彼が育てた弟子達の作品も併せて展示。双方を比較しながら、その共通点・相違点等もお楽しみください。また同時に、松哉の息子で画家として活躍した白山春邦の作品もご紹介します。

※研出蒔絵(とぎだしまきえ)
蒔絵の基本的技法のひとつ。漆地の上に絵漆で文様を描き、乾かないうちに金銀粉・色粉などを蒔き付ける。その後透き漆あるいは黒漆を上から塗り乾燥させ、磨いて下の文様・金銀粉などをおぼろにあらわす。

展覧会概要

期間 2011/02/25(金) 〜 2011/05/22(日)
会場・開催場所 清水三年坂美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月・火曜日休館(祝日は開館)
料金 大人:500円
大学・高校・中学生:300円
小学生:200円
注意事項等 ※団体は20名以上で20%割引となります。 ※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引となります。
お問い合わせ TEL:075-532-4270 075-532-4270
FAX:075-532-4271
ホームページ http://www.sannenzaka-museum.co.jp/index.html

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