Exhibitions展覧会

黒田長政 没後400年記念 長政の織部高取と織部(重然)の美濃

2023/09/14(木) 〜 2024/03/03(日)

古田織部美術館 

2023年は、黒田官兵衛孝高の子で福岡藩祖・黒田長政の没後400年の年にあたります。これを記念し、黒田長政が作らせた織部好み様式の古高取焼「織部高取」を中心とした展覧会を開催します。

高取焼は、朝鮮出兵の折に黒田長政が朝鮮から福岡へ連れ帰った陶工に始まる焼物で、黒田藩の御用窯として主に茶陶器を多く焼きました。なかでも初期に作られたものを「古高取」と呼びます。

古高取では織部好み様式の作品が多く生み出されました。その中には織部焼を多く手掛けた美濃から福岡へ渡ってきた陶工が制作したと思われる、美濃と同一の窯印が刻まれたものも見られます。これは単なる他所の焼物の模倣に留まらず、陶工が来ることで直接的に他所の技術の導入が行われ、織部好みの陶器の生産が高取焼でも可能になったことを意味します。
なぜ美濃からはるばる陶工が福岡へ渡ってきたのか詳しくはまだわかっていませんが、草創期の高取焼にとって非常に重要な出来事であったことは確かです。

さらに興味深いのは、これら高取焼の織部好みの作品「織部高取」は、美濃の織部焼にはない新しい試みがなされている点です。ここで生じた違いに、長政や、黒田一成(官兵衛の養子で長政家臣)などの重臣、そして窯大将(地域の陶器窯の総責任者)の好みを見て取ることができます。

そこで本展では、長政がつくらせた「織部高取」を、古田織部がつくらせた美濃焼とともに展示し、それぞれの特長を明らかにします。また、関連する書状などの資料もあわせて紹介します。この機会にぜひご高覧ください。

展覧会概要

期間 2023/09/14(木) 〜 2024/03/03(日)
会場・開催場所 古田織部美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:40まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12/29~1/6)
料金 大人:500円(400円)
大学・高校生:400円(300円)
中学生以下:300円(200円)
未就学児無料
※()内は15名以上の団体料金
※樂焼 玉水美術館との共通入館券:700円
注意事項等 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は古田織部美術館のホームページ等をご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-707-1800075-707-1800
E-Mail info@furutaoribe-museum.com
ホームページ http://www.furutaoribe-museum.com/

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