Exhibitions展覧会

京都嵯峨芸術大学附属博物館 開館10周年記念展 おもちゃ絵の軌跡~郷土玩具とおもちゃ絵~

2011/10/09(日) 〜 2011/12/17(土)

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館 

日本に数ある郷土玩具。地域性や生活風俗、感情など様々な思いがこめられたそれらは時代と共に変わり、失われつつありました。それを惜しんだ大人たちが描いたのが「おもちゃ絵」です。この展覧会では、画家や創作版画の作家たちが描いたおもちゃ絵と所蔵品の郷土玩具を添えて展示。懐かしく色鮮やかな世界をご紹介します。

日本は世界でも有数の郷土玩具を有する国です。このことは言い換えれば、日本とは世界でも類を見ない多様な文化力を持った感性豊かな国と言えます。
しかし郷土玩具には、その地域地域の人々の生活風俗、思いや信仰心、喜び、悲しみ、畏敬の念、愛情などの様々な思いが素材や造形にこめられているため、社会の変化はいやがうえにも、その時代に対応した趣を持つ郷土玩具へと変化させていきました。

このような状況の中で、その変化を嘆く多くの画家や民芸を愛する作家たちによって、様々な「おもちゃ絵」の制作が行われました。これは子供の遊ぶ玩具自体に描かれたものではなく、時代と共に変わり行く郷土玩具の面影を何とか留め、後世に伝えていこうと、郷土玩具を愛する大人たちがその造形や姿を絵に描いたものです。
肉筆画や版画に加え、切り絵や貼り絵なども用いられ、作品を収録した冊子も作られました。

それぞれの「おもちゃ絵」にはそれぞれの作家たちのどのような思いがこめられていたのでしょうか。
この展覧会では、「おもちゃ絵」の軌跡を追うと共に、郷土玩具をどのような思いで捉え、何を残そうとして「おもちゃ絵」を描いたのか、それを4章に分けて展示します。
「おもちゃ絵」のかたわらには実際の郷土玩具も添え、懐かしく色鮮やかな世界をご紹介します。

また「郷土玩具」は京都嵯峨芸術大学の所蔵コレクションの核をなすもので、郷土玩具の蒐集・研究家の浅見素石氏より寄贈されたものです。浅見氏が2006年に他界した後にも遺族より郷土玩具の関係書籍、浅見氏作成の版画・版書も寄贈されました。展覧会では、その一部と浅見氏が描いた「おもちゃ絵」も併せて展示します。

※期間中展示替がございます。
【前期】10/9-11/11 【後期】 11/15-12/17

展覧会概要

期間 2011/10/09(日) 〜 2011/12/17(土)
会場・開催場所 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館
時間 10:00~17:00
休館日 休館日:日曜日(ただし、10/9、11/6は開館)、11/7・12・14、展示替期間
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-864-7898075-864-7898
ホームページ http://www.kyoto-saga.ac.jp/event/museum/detail.php?oid=44521

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