Exhibitions展覧会
光琳を慕う―中村芳中
江戸後期に大坂で活動した画家・中村芳中。尾形光琳に私淑し、たらし込みを活かした作品を数多く手がけました。その愛らしくユーモラス、ほのぼのとした作風が近年注目を集めています。今回は、初期の作品から『光琳画譜』や「草花図扇面」などまで、これまでにない規模で芳中の世界をご紹介します。
中村芳中(なかむら・ほうちゅう)は、江戸時代後期に大坂を中心に活動した画家です。
初期は文人が風の山水画や、筆以外のものを用いて描く「指頭画」を描いていましたが、後に尾形光琳の絵に傾倒し、「たらし込み」と呼ばれるリンパが好んで用いた墨や絵具のにじみやぼかしを活かした技法を駆使した作品を描くようになりました。
江戸へ下った芳中は、享和2年(1802)に『光琳画譜』を出版します。ちょうど、江戸琳派の祖とされる酒井抱一が琳派風の作品を描き始めるのとほぼ同時期のことでした。これをきっかけに、芳中は「光琳風の画家」として活動の幅を広げ、琳派風の作品を多く遺しました。
そのほのぼのとしたおおらかな作風は、近年注目を集めるようになっています。
今回の展覧会では、芳中の初期作である指頭画や山水画をはじめ、芳中が光琳風の画家と評されるきっかけとなった『光琳画譜』、独特のたらし込みを駆使して描いた「草花図扇面」、そして芳中が愛した俳諧にちなんだ絵画など、これまでにない規模で芳中の作品をご紹介します。
また、あわせて、当時流行した書画帖の作品、芳中が活躍した大坂画壇の画人たちの作品などについても取り上げます。
※会期中、展示替がございます。【前期】5月24日~6月8日/【後期】6月10日~29日
展覧会概要
期間 | 2014/05/24(土) 〜 2014/06/29(日) |
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会場・開催場所 |
細見美術館
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時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 一般:1100円(1000円) 学生:800円(700円) |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 |
お問い合わせ | TEL:075-752-5555075-752-5555 |
hosomi@emuseum.or.jp | |
ホームページ | http://www.emuseum.or.jp |
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