Exhibitions展覧会

一方では、モチーフやイメージを思考のふるいにかける。
もう一方ではイメージを濃縮し、その密度を高めることを試みる。
思考や制作過程においてフィルターを通すという行為は、情報過多といわれる現代社会の中で作品と自分、さらには
世界と自分との距離を測るためのささやかな反撃であると言えるのではないでしょうか。
相反する形で「フィルター」をキーワードにアプローチする2名の新人作家による展覧会を開催します。
ぜひご高覧ください。（小川・藪下）

京都市立芸術大学の院生小川智美さん（染織）と4回生藪下紘可さん（版画）の二人展です。
小川さんは平織やオリジナルテクニックで織った素材の表面にシルクスクリーンでプリントした作品等を展示。
藪下さんはスーパーマーケットに並ぶ食材等からヒントを得た、曼荼羅のようなシルクスクリーンの作品を発表します。
それぞれの作家のフィルターを通して、自分と他との関係をよりシンプルに鮮やかに認識しようと試みます。
ぜひご高覧ください。
 

小川智美

1992年京都生まれ。2014年京都市立芸術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。現在、京都市立芸術大学大学院染織専攻　修士1回生在籍。

【主な展示】
2014年　京都市立芸術大学制作展/京都市美術館
2015年　京都市立芸術大学制作展/京都市立芸術大学内にて展示
 

藪下紘可

1993年京都生まれ。2012年京都市立芸術大学入学。現在、京都市立芸術大学美術学部版画専攻4回生。

【主な展示】
2015年　ゆはん展/京都市立芸術大学　大ギャラリー
2015年　京都市立芸術大学制作展/京都市美術館、京都市立芸術大学内にて展示