Exhibitions展覧会

モノ学・感覚価値研究会 展覧会

2010/01/16(土) 〜 2010/01/31(日)

京都大学総合博物館 

日本語の「もの」という言葉は、単なる物質性としての「物」を指しているわけではありません。その内には、人間性としての「者」や霊性・魂としての「霊(モノ)」にまで至る多元的な意味を持っています。最新技術から伝統工芸品まで、「もの」は見る人の心に常に働きかけ、心を揺さぶる力を持っています。この展覧会では、京都大学総合博物館の収蔵品に触発された、モノ学・価値研究会に参画するアーティストと研究者のコラボレートによる作品を展示。科学・宗教・芸術と多様な視点・方法で日本文化の持つ「もの」と「心」の関係に迫ります。

 

日本語の「もの」は単なる物を指しているわけではありません。

その言葉は、物質性としての「物」から人間性としての「者」を経て霊性としての「霊(モノ)」にまで至る、多次元的なグラデーションをもっています。

最新の電気自動車から伝統的な西陣織まで、新旧問わず優れた「もの」は見る人に「もののあはれ」を喚起させ、きれい、すごい、おみごと、と思わせる力があります。「もの」は常に心に働きかけ、心をゆさぶり、魂まで発動させるのです。

この展覧会では、モノ学・価値研究会のアート部会の参画アーティスト(芸術家、工芸か、デザイナーなど)が、京都大学総合博物館の収蔵品からインスピレーションを得、それを基に様々な素材で作り出した作品を展示します。
作品の制作・展示の過程では、モノ学・感覚価値研究会に参画している美学者や宗教学者、地質学者なども加わり、アーティストが展示物(もの)を多面的に捉える手助けを行いました。

その結果、両者が新しい「もの」の価値を発見することが出来ただけでなく、作品と標本を同時に並べることで、それまでにない新しい感覚が生まれることも確認できました。
作り手側の感覚であるこれに作品を見る鑑賞者側の価値判断が加わることで、展示物や展示の場は、さらに新しい意味を持つことになるでしょう。

分野は宗教や科学、歴史や地質学など実に様々。表現手法も、絵画から音楽、焼き物やガラス工芸、デザインなど非常に多彩です。
日本文化が持つ独特の「もの」「心」「魂」の関係に、様々な方法を駆使して多様な視点・切り口で迫る、超領域的なコラボレーションイベントです。

 

展覧会概要

期間 2010/01/16(土) 〜 2010/01/31(日)
会場・開催場所 京都大学総合博物館
時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 休館日:月、火曜日(平日・祝日に関わらず休館となります)
料金 一般:400円(団体 300円)
高校・大学生:300円(200円)
小・中学生:200円(100円)
注意事項等 ※団体は20名以上、20名につき引率者一人分の料金が無料となります。 ※学校教育を目的とする観覧者(小中学校の生徒は当該学校教師の引率が必要)は入場無料です。来館一週間前までに、申請書(公式ホームページよりダウンロード)を郵送願います。
お問い合わせ TEL:075-753-3272075-753-3272
FAX:075-753-3277
E-Mail info@inet.museum.kyoto-u.ac.jp
ホームページ http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/

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