Exhibitions展覧会

望月めぐみ 展 PCPG

京都を拠点に活躍する切り絵作家、アーティスト、望月めぐみによる展覧会です。タイトルの「PCPG」とは「papercutting photogram」という、フォトグラムと切り絵を組み合わせた望月独自の技法のこと。この技法によって制作された作品群を展示します。

望月はこれまで、日本に古来伝わる龍や菊、あるいは人魚姫といったおとぎ話に見られる存在をモチーフとして切り絵作品を制作するなかで、時間を超えた出合いや交わりに目を向けてきました。最近では、無数の幾何学的なパターンのなかから伝説や宗教的なイメージが出現する大作も展開しつつあります。人あるいは風の気配のなかで揺れる紙の形象は、幾重にも折り重なる光と影の彫刻となって荘厳に輝きをまとうかのようです。

近年、望月は切り絵の気配を構成するにじみやぼかしなどの表現に着目し、カメラを使わず、直接感光紙(印画紙)に物を置いて撮影するフォトグラムの技法に親しんできました。そして今回、初めて試みたフォトグラムと切り絵を組み合わせた「PCPG」技法の作品群を紹介します。
和紙というメディアそのものを彫刻し形象を出現させる切り絵という技法が、ものを感光さることによって描画する写真の技法と出合うとき、光と影はどのように交わり、かたちとなるのでしょうか。
和紙の原料となる楮、花鳥風月や霊獣、あるいは日本を象徴する菊といったモチーフとともに立ち現れる、イメージ-形象の創生にご参加ください。

※オープニングレセプション:8/26(土)18:00~
※トークイベント:9/9(土)19:00~

望月めぐみ

1978年神奈川県横浜市生まれ。2013年以降は京都市在住。東京学芸大学教育学部美術工芸専攻在籍中の2002年より、切り絵作家として活動開始。
紙をナイフで刻み生まれるシャープでなめらかな曲線と、透ける造形美を追求する。数メートルに及ぶ一枚紙を手作業で刻んだ大型作品も制作。作品を通し、人間の手の持つ可能性を伝える。主なモチーフは神話、古典文学など。伝統文化とのコラボレーション多数。
近年の活動に、個展「祈り咲く空」(富士川・切り絵の森美術館、山梨、2023)、Schweizerische Scherenschnitt Ausstellung、Hans Erni Museum、Switzerland、2022)、個展「交 CROSS」(祇をん小西、京都、2021)などがある。

https://www.mochime.com/

展覧会概要

期間 2023/08/26(土) 〜 2023/09/17(日)
会場・開催場所 monade contemporary | 単子現代
時間 14:00~19:00
休館日 月~木曜日
料金 無料
注意事項等
  • 併設のカフェ「ことばを食べるカフェみずうみ」でも飲食をお楽しみいただけます。
  • 発熱がおありの方、体調のすぐれない方は来場をお控えください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はギャラリーのホームページをご確認ください。
E-Mail info.monadecontemporary@gmail.com
ホームページ https://monadecontemporary.art-phil.com/?p=377

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