Exhibitions展覧会

均一な針目で一針一針構築させていくことが前提のミシン刺繍において、
「崩す」というアナログ的抵抗から生じた“WARP”と
支持体を持たず多くの結び目のみで構成させる“Knots”は、
とても不品行であるはずなのに、ミシン刺繍に費やした良質な時間を感じさせる。

生物の対象性と秩序をテーマに自然史的記録の標本として描写したエルンスト・ヘッケルの図版は、
“WARP×Knots”でゆがませた場合、どういった影響を与えるのか。

京都造形芸術大学大学院出身の染織作家・宮田彩加による個展。
今回は彼女の代表作シリーズである、ミシン刺繍を崩すことによって生まれる歪んだ糸の層「WARP」シリーズとともに、布と糸の存在が不可欠であるはずの刺繍技法から支持体を廃し、刺繍糸の結び目で表現する「Knots」を交え、新しい表現世界を展開します。
 

宮田 彩加

京都市生まれ。 2012年 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻 修士課程 染織領域修了。

【主な展覧会】
2011年 個展「擬態」（Gallery Gallery EX／京都）
　　　　　 日米美術学生店2011（ISE CULTURAL FOUNDATION／アメリカ・NY）
　　　　　 SPURT展（Gallery Aube／京都）
2012年 個展「野菜WARP」（Gallery near／京都）
　　　　　 個展「WARP」（KARUIZAWA NEW ART MUSEUM／長野）
　　　　　 個展「knots」（京都みなみ会館）
　　　　　 VALCELLINA AWARD（イタリア）入選
  　　　　 Golden Art Week（新風館／京都）
　　　　　 ULTRA005（スパイラルガーデン／東京）
2013年 個展「Sayaka Miyata Exhibition」
　　　　　　　　（アートコンプレックスセンター、東京／京都造形芸術大学 bixko_kitchen、京都）
　　　　　 個展「生命力と形態」RADICAL SHOW 2013（渋谷 Hikarie8/CUBE ／東京）
　　　　　 Recto Emotion（日本橋高島屋／東京）
　　　　　 tokonoma 展（Gallery near／京都）

他、出展多数