Exhibitions展覧会

山本爲三郎没後50年 三國荘展

2015/12/22(火) 〜 2016/03/13(日)

アサヒグループ大山崎山荘美術館 

民藝運動のパトロンであったアサヒビール初代社長・山本爲三郎の自邸で、民藝運動の活動拠点ともなった「三國荘」。その全貌に、ゆかりの作家の作品や当時の調度品類を通じて迫ります。新棟では当時の応接室・主人室の空間を細部まで精巧に再現。山本家と作家たちが語り合った空間が蘇ります。

【作品画像】
(1)三國荘 外観
(2)三國荘 応接室
(3)黒田辰秋《黒朱漆電灯笠(くろしゅうるしでんとうかさ)》 木、漆塗 48.4×55.9(h) アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
(4)河井寬次郎《スリップウェア線文鉢》1930年頃 陶器 21×6(h) アサヒビール大山崎山荘美術館蔵


2016年はアサヒビールの初代社長・山本爲三郎の没後50年にあたります。これを記念し、アサヒビール大山崎山荘美術館では生前山本が民藝運動を厚く支援した証でもある「三國荘」をテーマとした展覧会を開催します。

三國荘とは、元々は民藝運動を先導した柳宗悦らが1928年に東京・上野で開催された御大礼記念国産振興東京博覧会に出品したパビリオン「民藝館」でした。これは民藝運動の思想を初めて住空間として表現した建物であり、館内の家具調度品は全国各地から蒐集され、河井次郎や濱田庄司、青田五良、黒田辰秋といった民藝運動に参加した作家による作品も展示されました。
博覧会の終了後、民藝運動の支援者であった山本爲三郎がこの「民藝館」を買い取り、大阪・三国の自邸敷地内に移築し、以降は「三國荘」と呼ばれるようになります。三國荘は山本家の生活の場として用いられると同時に、民藝運動の関係者も多く集い、初期民藝運動の拠点にもなっていました。
現在、東京・駒場には日本民藝館がありますが、
それが建てられる以前は三國荘が民藝運動の象徴となる唯一の場所でした。日本や西洋、朝鮮、中国の装飾様式をみごとに調和させた室内装飾は、急激に近代化の波が押し寄せつつあった当時の日本において、新たな生活の規範ともなりました。

今回の展覧会では、山本家からアサヒビール大山崎山荘美術館に寄贈された、陶磁器・調度品をはじめとする三國荘ゆかりの品々を一挙に公開。山本が支援した河井次郎、濱田庄司、バーナード・リーチをはじめとする民藝運動ゆかりの作家たちの貴重な初期作品のほか、これらの作家が山本家のために特別にしつらえた貴重な作品の数々を紹介し、作家と山本との親交を振り返ります。
また、三國荘
の前身である民藝館についても、資料をもとに当時出品された作品の展示を試みるほか、三國荘の応接室・主人室の空間を新棟「山手館」にて内装の細部に至るまで再現。山本家や民藝の人々が語り合った空間が時を超えて蘇ります。

近年注目が高まっている國荘の全貌に迫る
とともに、その歴史的・美的価値を改めて考える展覧会です。

※会期中、一部展示替を行います

展覧会概要

期間 2015/12/22(火) 〜 2016/03/13(日)
会場・開催場所 アサヒグループ大山崎山荘美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
年末年始(12月28日~1月2日)
料金 一般:900円(800円)
高大生:500円(400円)
中学生以下無料
障害者手帳をお持ちの方は300円
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金
お問い合わせ TEL:075-957-3123075-957-3123
※総合案内
FAX:075-957-3126
ホームページ http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

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