Exhibitions展覧会
松井照太 個展「てんびん - balance -」
彫刻の経験を活かした視点で、自然の石がもつさまざまな物質的な魅力を表現しているアーティスト、松井照太の個展です。
松井照太は、山や川で採集した自然の「石」を用いて、立体作品を中心に制作を行っています。彼が選ぶ石はサイズや重さ、色味などを総合した自身の感覚的な好みと、さまざまな土地の自然を散策する中での偶然の出会いを大切にしており、石そのものを削るなどの手を加えることなく作品を制作します。彫刻・立体の作家の誰しもが意識せざるを得ない重量=重力と物質的制約の中で、松井は石と支持体のバランスを追求し、表現しています。
本展では松井が近年制作を続けている半平面・半立体的な作品「F=mgrsinθ(F=support medium)」 シリーズやボックス型の立体作品「F=mg(F=support medium)#box」シリーズの新作を中心に発表します。これらのシリーズでは、アクリル、ガラス、金属など人工的な素材を用いて自然物である石を支えており、作品は、まるで浮遊しているかのようにも見えます。
松井が作品として表現する「石」。その見立て方から、自然が生み出した美しさ、日常では無意識な「重力」という存在についてなど、改めて思考する機会になる作品展です。 ぜひご高覧ください。
松井照太
1994年京都生まれ。京都を拠点に制作活動中。2018年京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。
石の自然美や重さに興味を持ち、作品の中に無加工の石をそのまま取り入れる立体作品を中心に制作。最近は室内での石の鑑賞を広めようと壁掛けの作品を展開。制作において、石を観賞する水石のように作品中の石がどう映るかを意識し、伝統や形式のある水石に対して現代のマテリアル(樹脂やガラス等の製品)を使い、新たな角度から石を愛でる。石の重量が増すごとに支持する事が難しくなり、作品の制作難易度が上がるため、ヤップ島の石貨や秤量貨幣を参考に石の重さで作品価格を決めている。
主な展覧会に、個展「宙をゆく。」(haku kyoto/京都/2022)「Macguffin - 変転するイメージ-」(Gallery TOH/東京/2021)グループ展「和を以って物語をなす」(瑞雲庵/京都/2023)「ウィルへルミーの吊り板」(MEDIASHOP/京都/2020)「ATAMI ART GRANT」参加展示(薬膳喫茶gekiyaku/ 熱海/2021)などがある。
展覧会概要
期間 | 2024/01/23(火) 〜 2024/02/06(火) |
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会場・開催場所 |
京都 蔦屋書店
6階 アートウォール |
時間 | 10:00~20:00(最終日は17:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 無料 |
注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は京都 蔦屋書店のホームページをご確認ください。 |
お問い合わせ | TEL:075-606-4525075-606-4525 |
kyoto.info@ttclifestyle.co.jp | |
ホームページ | https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/38167-1941220108.html |
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