Exhibitions展覧会
黒田辰秋展－山本爲三郎コレクションより
民藝運動の代表的作家の一人であり、近代日本を代表する木漆工芸作家・黒田辰秋。その没後40年を記念した展覧会です。
京都・祇園の塗師屋（ぬしや）に生まれた黒田辰秋は、早くから木漆工芸の制作過程における分業体制に疑問を抱き、一人で素地作りから塗り、加飾、仕上げまでを行う一貫制作を志します。
その後、柳宗悦や河井寬次郎の知遇を得たことで民藝運動と関わり、1927年には「上加茂民藝協団」を結成。志を同じくする青年らと共同生活を送りながら制作に邁進しました。
1929年に協団が解散した後、黒田は本格的に木漆工芸作家として歩み、精力的に活動。1968年には皇居新宮殿の家具調度品の制作に参加、1970年には木工芸分野において初の重要無形文化財保持者（人間国宝）指定を受けました。
本展では、そんな黒田の人生の中でも、ゆるぎない基礎が確立した20代前半の凝縮された時期に焦点を当てます。
民藝運動との出会いを経た黒田は、1928年に御大礼記念国産信仰東京博覧会に出品されたパビリオン「民藝館」に参加。初期の代表作である欅拭漆（けやきふきうるし）のテーブルセットをはじめとする、多くの家具什器を手がけました。民藝館は、運動の支援者であったアサヒビール初代社長・山本爲三郎が建物と什器を買い取り、博覧会の終了後に大阪・三国の自邸に移築。「三國荘」と呼ばれるようになりました。三國荘ゆかりの山本為三郎コレクションは、後に山本家からアサヒビール大山崎山荘美術館に寄贈され、開館以来所蔵品の軸となっています。
今回はそのコレクションを中心に、所蔵品の黒田辰秋作品を一挙公開。黎明期からその後の展開にも触れながら、名匠・黒田辰秋の創作の原点に迫ります。
展覧会概要
| 期間 | 2023/01/21（土） 〜 2023/05/07（日） |
|---|---|
| 会場・開催場所 |
アサヒグループ大山崎山荘美術館
|
| 時間 | 10：00～17：00（入館は16：30まで） |
| 休館日 | 月曜日 ※ただし、3/20、3/27、4/3、5/1は開館 |
| 料金 | 一般：900円（800円） 高大生：500円（400円） 中学生以下無料 障碍者手帳をお持ちの方：300円 ※（）内は20名以上の団体料金です |
| 注意事項等 |
|
| お問い合わせ |
TEL：075-957-3123075-957-3123
※総合案内 FAX：075-957-3126 |
| ホームページ | https://www.asahibeer-oyamazaki.com |
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