Exhibitions展覧会

1968年、私は一枚の美しい布に出会い、その神秘に触発され、以後46年間手探りで布作りに勤しんできました。
1975年から曲面を持つ布を作ってみたいと思い、金属の線を素材として、織る、縫う、編む、捩る、綯う、といった古来人類が伝えてきた布作りの技法で平面や立体を制作しています。
今回の作品は、0.25mmのステンレス線を床に拡げ、針の金属糸を通して縫うという技法で布にし、天井から吊り下げたものです。縫い物でありながら金属の持つバネ性が美しい曲面を作り出すさまをご高覧いただけたらと思っています。（熊井）

■ オープニングレセプション：8月5日（火）17：00～19：00
 

熊井恭子

1966年 東京藝術大学美術学部ヴィジュアルデザイン専攻卒業
1969年 織による作品制作を始める
1975年 日本クラフト展新人賞
1987年 第13回ローザンヌ国際タペストリービエンナーレ入選、第1回国際的スタイルコンペティション京都・新技術賞（2、3、5回入選）
1991年 ニューヨーク近代美術館で個展
1998年 第9回ウッジ国際タペストリートリエンナーレ・ブロンズ賞
2011年 「日本のファイバーアート」展（東京・ニューヨーク・サンフランシスコ・フィンランド・デンマーク・スペイン・ポルトガル他に巡回／～2014）
その他個展・グループ展・収蔵多数