Exhibitions展覧会

香りの器 ~高砂コレクション~

2020年に創業100周年を迎えた高砂香料工業が長年にわたり蒐集してきた、「香りの器」コレクションの展覧会です。

古くから宗教的な儀式や王侯貴族の生活に用いられてきた、香油や乳香、没薬などの「香り」は、人々の生活と密接なかかわりをもって進化してきました。それらを保管するために、古代オリエントの香油壺や古代ローマン・ガラスの器、近代の陶磁器、華やかなアール・ヌーヴォーやアール・デコ、現代の香水メーカーによる香水瓶、また日本の伝統的な香道具に関する贅を尽くした漆工芸品など、人々が生活の中で愛した香りに関わる工芸品が多数生み出されました。

アジア随一の香料メーカーとして歴史を重ねてきた高砂香料工業では、香りは文化であるという認識の下、香り文化の支援と普及に取り組んできました。
高砂コレクションはそうした文化活動の中核をなすもので、古代エジプトの香油瓶から20世紀の香水瓶に至る、香りを容れるさまざまな形状の「器」を所蔵。他にも、日本の香道具や香木、さらには香りに関する絵画やポスターといった平面作品まで、多様な時代と地域・形態の収蔵品から構成される、多彩なコレクションとなっています。

今回の展覧会では、古代の香油瓶をはじめ、近代の超絶技巧が光る七宝焼きや蒔絵の作品、ルネ・ラリックやエミール・ガレに代表されるアール・ヌーヴォーのガラス工芸品など、コレクションから選りすぐった約200点を一堂に展覧します。この機会に、古今東西の「香りの器」をどうぞご堪能下さい。

高砂香料工業


高砂香料工業は1920年2月、合成香料を製造する会社としてスタートしました。創業者で京都出身の甲斐荘 楠香(かいのしょうただか)は、日本画家・甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)の兄でもあります。
合成香料のほか、食品などに使われるフレーバーや、化粧品、トイレタリー用品向けのフレグランス、そして触媒技術をコアにさまざまな分野に用いられるファインケミカルの開発・製造を行う総合香料会社です。

https://www.takasago.com/ja

展覧会概要

期間 2021/06/12(土) 〜 2021/07/04(日)
会場・開催場所 美術館「えき」KYOTO
時間 10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日 会期中無休
料金 一般:1,000円
高校・大学生:800円
小・中学生:500円
※「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引となります。
注意事項等

※新型コロナウイルス感染症対策のため、来場の際はマスクの持参・着用、手指の消毒等にご協力をお願いいたします。
※この展覧会は予約不要ですが、混雑状況によっては入館をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
※状況によりやむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は施設の公式ホームページ等をご確認ください。

お問い合わせ TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表
ホームページ https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/

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