Exhibitions展覧会
寛永行幸四百年記念 特別展 寛永行幸と花の都の文化びと
江戸時代初期にあたる寛永3年(1626)9月、徳川秀忠・家光の招きにより、後水尾天皇が京都・二条城に行幸されました。この「寛永行幸」から400年を迎えることを記念し、本展では泉屋博古館が所蔵する《二条城行幸図屏風》を中心に、この歴史的な出来事と当時の文化を後水尾天皇の后・東福門院(徳川和子)を起点に見つめます。
武家のもとへ天皇が訪れる行幸は、歴史上でも数えるほどしかありません。
「寛永行幸」に際して徳川幕府は、幕府の威信をかけて東西の智者を動員し、長い戦乱で途絶えていた伝統を紐解いて復興させるとともに、そこに武家文化の要素を盛り込み、贅を尽くした趣向で5日間にわたるもてなしを繰り広げました。
その初日、二条城へ向かう大行列の様子を描いたのが、京都市指定文化財《二条城行幸図屛風》(泉屋博古館蔵)です。天皇一家や公家、それを先導する将軍と全国の大名たちが揃った行列が京の街を進む様子、そしてそれを一目見ようと全国から集まった人々の姿が、活き活きと描き出されています。史実に則した高い記録性に加え、当時最先端の風俗や悲喜こもごもの人間模様までもが緻密に描かれており、近年注目を集めています。
本展では、実物に加え高精細画像も併用しながら、その魅力を余すところなくご紹介します。
もう一つの見どころが、将軍家から天皇のもとへ嫁いだ日本史上唯一の女性、東福門院こと徳川和子に関する展示です。徳川家光の妹にあたる彼女は、幕府と朝廷を結ぶ架け橋となりその融和に務め、時代を象徴する存在となりました。
本展では、東福門院着用と伝わる現存最古の十二単をはじめ、婚礼調度とされる遺愛の品、彼女自身が制作に携わった押絵(布の端切れを貼り合わせて描いた絵)など、貴重な品々を通じてその人となりをご紹介します。
また、後水尾天皇や徳川家光をはじめ、公家の近衛信尋、武家の小堀遠州など寛永行幸に関わった人々は芸術への関心も高く、後に交流を深めていきました。その結果、公家と武家の文化が融合した新たな潮流が生まれ、その影響は民間にも及び、今日に至る文化芸術の礎となる寛永文化が花開くことになります。
本展では、そうした交流の物語と当時の美術工芸の粋を、彼らの作品や愛蔵の茶道具などを通じてご紹介します。
この機会に、江戸初期に花開いた寛永文化と、当時を生きた人々の息遣いに思いを馳せるひとときを、どうぞお楽しみください。
※本展は、「寛永行幸四百年記念祭」の連携展覧会です。
展覧会概要
| 期間 | 2026/09/05(土) 〜 2026/10/18(日) |
|---|---|
| 会場・開催場所 |
泉屋博古館
|
| 時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(ただし9/21、10/12は祝日のため開館)、9/24(火)、10/13(火) |
| 料金 | 一般:1,200円(1,000円) 学生:800円(700円) ※18歳以下無料 ※()内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳をご提示の方・介添者1名までは無料 ※上記入場料にて、青銅器館の展示もご覧いただけます。 |
| 注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は泉屋博古館のホームページをご確認ください。 |
| お問い合わせ | TEL:075-771-6411075-771-6411 |
| ホームページ | https://sen-oku.or.jp/kyoto/ |
