Exhibitions展覧会
亀井佐知子 個展「獏の瞳」
気鋭の新人作家・亀井佐知子の京都初個展です。今回は夢の世界の景色を描き留めた作品を展示します。この世には存在しない・見えないものでも夢の世界では確かに見えている、そんな生き物を描く亀井。一見オカルトのようで、その実は現実世界に立ち現れるさまざまなものとの対話の表現とも言えます。ぜひご高覧下さい。
今回の作品は夢の世界の景色です。眼を閉じて、眠りにつくと、世界の続きが休む間も無く降り注ぎます。
地続きの時間の中で、新しいエピソードと、眠っていた記憶や思考の残り香があわさって、生き物や現象となって私の前に現れます。
そこには誰のものか分からない情動や視界があり、物語はいつも唐突で不自然な文脈。文字に起こそうと思えば、文と文をつなぐ適当な接続詞は見つかりません。一つのまとまった話を作ろうとすると、嘘が出てきてしまう。きっと映像に起こしても音楽に変えてみても同じでしょう。
そんな一定のまとまりのない画の、流れる時間の中の一瞬を描いたものが、今回の作品達です。(亀井)
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表現者・亀井佐知子は今年の春、慶應義塾大学を卒業したばかりの気鋭の新人作家です。
慶応卒を「無駄なキャリア」と笑いますが、果たしてアーティストしての彼女にそのキャリアが無駄かどうかはまだわかりません。しかし、確かな痕跡を残しながら作品作りを続けていることだけは確かです。
彼女の描く世界は一言でいうと、とても不思議です。
彼女の描くモチーフはこの世には存在しない生きものですが、彼女には確かに見えている。だからこそ、空想の世界の生き物にもかかわらずリアリティがあります。「見えないものが見える」というと、オカルトのような印象を与えるかもしれないが、決してオカルトやスピリチュアルの世界ではなく、この現実世界に立ち現れる様々なものとの対話を表現しているのかもしれません。
彼女の作品が「見えないものが見える力」によるものであるか、「表現そのもの」によって人の心を動かすものであるかは、実際に絵を目の前にしたときに感じることができるでしょう。
亀井佐知子
1993年神奈川県茅ケ崎市出身。2017年慶応大学環境情報学部卒。現在も故郷である茅ケ崎市を拠点に、油彩を中心とした作品を制作。個展や商業施設での展示・ライブペイント等で活動を行う。
作品のモチーフは、"ありのままの生き物の姿"、"生き物の色と形"である。 必ずしも綺麗ばかりでない無垢の美しさを表現し、見る者の既視感を引き出す。
【主な活動】
2017 絵本「その眼で」出版
クリスマスグループ展(ホテルLYURO / 清澄白河 / 東京)
holiday market & live painting (国連大学 / 表参道 / 東京)
2018 絵本出版記念個展 (ギャラリーTS4321 / 四谷三丁目 / 東京)
個展(テルチ / 神泉 / 東京)
展示 (mokichi foods garden / 茅ヶ崎 / 神奈川)
展示・物販販売 (at 柳島キッチン / 茅ヶ崎 / 神奈川)
茅ヶ崎市美術家協会展 入選 (at 茅ヶ崎市美術館 / 茅ヶ崎 / 神奈川)
展示 (at usubane / 自由が丘 / 東京)
個展 (at gallery35 KYOTO-KAMANZA / 京都)
展覧会概要
期間 | 2018/09/01(土) 〜 2018/09/13(木) |
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会場・開催場所 |
Gallery35 KYOTO-KAMANZA
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時間 | 12:00~19:00 |
料金 | 無料 |
お問い合わせ | TEL:070-4566-2067070-4566-2067 |
gallery35kyoto@gmail.com | |
ホームページ | http://Gallery35.kyoto |
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