Exhibitions展覧会

染色作家一色生子さんの画業40周年を記念する個展です。
草花や自然をモチーフに絹の素材に染色する創作を40年続けてこられた一色さんは、筆を持つ仕事がしたいと東京でデザインを学び、京都へ移り染色作家としてデビューされました。描きはじめて10年経った頃に、難病の網膜色素変性症と判り、「いつ見えなくなるか、描けなくなるか」という不安は消えないものの現在は白内障の手術を経て「今日もまた絵を描き作品を仕上げる事が出来た」という感謝の気持ちを胸に創作を続けておられます。

今回の展覧会は、一色さんの描かれた着物を40年来取り扱ってこられた京呉服山音株式会社(代表取締役山田純司氏)の設立60周年と合わせて開催される運びとなりました。会場には今展へ向けて製作された大作3点をはじめ約20点の着物や帯・染色画を展示いたします。

自然への写実と季節の移り変わりを喜ぶ瑞々しい感性によって描き出された一色さんの作品をぜひご高覧ください。

一色生子（いっしき・いくこ）

東京デザイナー学院卒業。琵琶湖畔に移り住み、染織家を志す。以後、京都を中心に幅広く創作活動中。

主催：山音株式会社