Exhibitions展覧会

大学院を修了後に小林さんが恵風で個展をした際、搬入・展示のお手伝いをしてくれたのが佐竹さんと前田さんでした。楽しそうに話しながら作業を進める三人の姿、友情を傍から見ていて眩しい若者たちがここにいると思ったのですが、あれから10年近くが過ぎました。その後三人はそれぞれ活躍しつつ恵風のグループ展にも何回か参加してくれました。今回改めて三人の作品を同時に観ることができ、とても嬉しく思います。群馬、高知、岡山出身の三羽烏、三銃士！どのような新しい力作を展示してくれるのか、ワクワク楽しみです。

小林悟、佐竹龍蔵、前田龍一の三人は、同時期に京都造形芸術大学で日本画を学んだ友人同士である。 この展覧会は、それぞれの普段の制作テーマをもとにつくられた作品を紹介する「ひとりの時間」と、 三人の関係に焦点を当て共通テーマを設定した「三つの地点」の、二つのセクションで構成する。 「三つの地点」では、三人が出会う以前の〈幼少期の居場所〉、三人が同じ時間を過ごした〈大学〉、 それぞれが暮らす〈現在地〉の三つをテーマに、各自が記憶を辿りながら作品を制作した。

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2020年6月、1回目の緊急事態宣言が解除されて少し経った頃、久しぶりにギャラリー巡りをしていた日に野村さんからこの三人展のお話をいただきました。それからあっという間に2年が過ぎて、変わってしまったものと変わらずに続くものを噛み締めながら展覧会の準備をしています。大学からの友人である小林君・前田君と一緒に展覧会をするのは初めてなので、僕自身とても楽しみです。ぜひ多くの方に見にきていただきたいです。（佐竹）

小林悟

1985 群馬県生まれ
2011 京都造形芸術大学大学院修士課程 修了

2007 「佐竹太清賞美術展」入選（同’09、'11）
2008 「前田青邨大賞展」入選（同’09、’12）
2009 「京展」入選（京都市美術館／同'12、’13、市長賞 '11）
2010 「花鳥画展」優秀賞（松伯美術館／奈良）
　　　「上野の森美術館大賞展」入選(上野の森美術館／東京）
2013 個展（ギャラリー恵風／京都／’14、'16）
2021 「jam公募展」入賞
　　　「ふるさとの風景展in喜多方」奨励賞

佐竹龍蔵

1987 高知県生まれ
2012 京都造形芸術大学大学院修士課程修了

2014 「京都府美術工芸新鋭展」毎日新聞社賞（京都文化博物館）
2016 個展「ちいさいものたち」（YOD Gallery／大阪）
　　　個展「あのひと」（アートスペース虹／京都）
2017 「京展2016」館長奨励賞（京都市美術館）
　　　個展「北山の河童は鹿の角がこわい」（ギャルリ・オーブ／京都）
2019 「京都 日本画新展」奨励賞（美術館「えき」KYOTO）
2021 個展「2020年の亡霊、溝を埋めろ。」（MEDIA SHOP／京都）
　　　個展「ともだち」（長亭GALLERY／東京）

前田龍一

1987 岡山県生まれ
2012 京都造形芸術大学大学院修士課程修了

2009 「佐竹太清賞美術展」入選（同’10、'11、’14）
　　　「京展」日本画の部入選（京都市美術館／同'11）
2011 「第26回国民文化祭・京都2011美術展」奨励賞
2014 「第2回美術新人賞デビュー2014」入選（ギャラリー和田／東京）
2016 「神戸アートマルシェ2016」（神戸メリケンパークオリエンタルホテル）
　　　「凡ノ奇－日本画五人展－」（ESCAPE KYOTO）
2021 「ピンポンアートフェスタ」（sapazio rita／愛知）
　　　「Gen－White－」（ギャラリー北野／京都）