Exhibitions展覧会

《可愛い聖体拝受者》、トルシー=アン=ヴァロワの教会(エヌ県)1912年頃 八木ファインアート・コレクション蔵 ©Hélène Bruneau 2023
《可愛い聖体拝受者》、トルシー=アン=ヴァロワの教会(エヌ県)1912年頃 八木ファインアート・コレクション蔵 ©Hélène Bruneau 2023
ラパン・アジル、モンマルトルのサン=ヴァンサン通り 1910-12年頃 八木ファインアート・コレクション蔵 ©Hélène Bruneau 2023
ラパン・アジル、モンマルトルのサン=ヴァンサン通り 1910-12年頃 八木ファインアート・コレクション蔵 ©Hélène Bruneau 2023
オーモン近郊の学校(ノール県)1926年 個人蔵 ©Hélène Bruneau 2023
オーモン近郊の学校(ノール県)1926年 個人蔵 ©Hélène Bruneau 2023

生誕140年 ユトリロ展

20世紀前半に活躍し、哀愁漂うパリの風景を描いた画家として知られるモーリス・ユトリロ(1883‐1955)。その生誕140年を記念した本展では、ユトリロを代表する「白の時代」を中心に、初期から晩年までの作品の数々を日本国内のコレクションからご紹介します。

1883年、パリ・モンマルトルに生まれたユトリロは、十代のうちからアルコール依存症に苦しみ、その治療のために絵を描き始め才能を開花させます。
当時ユトリロが暮らしていた町の名に由来する初期の「モンマニーの時代」の作品は、混色した厚塗りと強いタッチが特徴です。

1908年~14年頃、ユトリロの画業の中で特に評価の高い「白の時代」を迎えます。白の表現を追求したユトリロは、油絵具に石灰や砂など様々な素材を混ぜることで特徴的な白壁の質感を生み出しました。当時はユトリロのアルコール依存症が最も重い時期でしたが、一方で画家としての評価は高まっていきました。

パリ郊外サノワでの長期療養を経た1915年以降、鮮やかな色彩が特徴的な「色彩の時代」が到来します。「白の時代」ほどの評価は得られず、周囲の依頼に応じて「白の時代」の作品を再現することもありましたが、ユトリロの作品は国内外で高い人気を保ち続け、1928年にはレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章を受章。エコール・ド・パリの代表的画家の一人として認められることとなります。

1935年に結婚後、ユトリロはパリの街を離れましたが、生涯を通じて故郷のモンマルトルやラパン・アジルなど、パリの街の風景を描き続けました。

今も時代を超えて多くの人を魅了し続けているユトリロの風景画。約半世紀におよぶ画業の軌跡を、この機会にぜひご高覧ください。

展覧会概要

期間 2023/11/03(金) 〜 2023/12/25(月)
会場・開催場所 美術館「えき」KYOTO
時間 10:00~19:30(入館は19:00まで)
休館日 会期中無休
料金 一般:1,000円
高・大学生:800円
小・中学生:600円
※障害者手帳をご提示のご本人様と同伴者1名は各200円引き。
※高・大学生の方は学生証をご提示ください。
注意事項等
  • 本展は予約不要ですが、混雑状況によっては入館をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は美術館「えき」KYOTOのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL: 075-352-1111 075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表
ホームページ https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/

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